東京都知事選(7月7日投開票)に立候補した前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏の後援会が6月26日、SNS上に拡散している「ネット工作」を完全否定した。
石丸氏の後援会公式は「お仕事マッチングプラットフォームにて動画撮影の依頼をお見受けいたします。本件いくつかお尋ねいただいておりますが、当該求人広告は第三者のYouTuber等の出稿であり、選対事務所とは一切関係がございません。ご留意いただきますよう、よろしくお願い申し上げます」と投稿。
石丸氏を巡っては、街頭演説の撮影依頼をする職業マッチングプラットフォームの画面が拡散し、ネット工作疑惑が浮上していた。実際、「ランサーズ」や「クラウドワークス」などの仕事依頼サイトには、案件が複数確認されており(現在は削除)、SNSで石丸氏の批判をすると、怪しいアカウントから批判されるという陰謀説まで流布している。
週刊誌記者が語る。
「当初は小池知事と蓮舫氏の一騎打ちと見られていた都知事選ですが、ここにきて石丸氏が急速に支持を集めています。石丸氏はYouTubeチャンネルの登録者数22万人超、Xのフォロワー48万人超と、他の候補者に比べて圧倒的にネットでの支持が厚い。SNSを通じた選挙戦略が若年層を中心に受けています。小池さんには勇退してもらいたいが、かといって蓮舫氏では…という有権者の受け皿になっているようです」
2020年の前回の都知事選の推定投票率は、60代が72.07%で、20代は32.79%に留まる。石丸氏はライブ配信や街宣活動の動画を投稿することでネット世代に活動を猛烈アピールしている。6月24日に配信された東京都知事選4候補によるネット討論会では、神宮外苑再開発の事業者からパーティー券のチケット購入の有無を問われ、曖昧な答弁を繰り返す小池氏に、「イエスかノーかで答えてほしい」とズバッと切り込み、しどろもどろにさせた石丸氏。
無党派層を取り込むことが出来れば、間違いなく台風の目になることだろう。
(ケン高田)