フィッシング対策協議会は2024年5月のフィッシング報告状況を公開し、Amazonの偽サイトが増殖していることが明らかとなった。過去のデータから今後はさらに増える傾向にあるが、Amazonの偽サイトを一発で見抜くことが出来る簡単な方法があるという。
「同協議会に寄せられた海外を含むフィッシング報告件数は4月よりも3万6923件増加して、14万3680件になったといいます。フィッシングサイトのURL件数自体は3万8089件で減少傾向にあるものの、Amazonを騙る偽サイトに誘導するフィッシング詐欺が急増していて、フィッシングに悪用されたブランドのうちの約31.3%を占めていたことが分かりました」(フリーライター)
5月時点でAmazonの偽サイトが急増しているが、7月にはさらに増える傾向がある。というのも、7月にはAmazon最大のセールイベントである「プライムデー」が実施されるため、プライム会員を狙ったフィッシングメールも増加するのだ。セキュリティ製品を手掛けるチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの調査によると、22年にはセール直前の7月1週のAmazonに関連するフィッシングメールは前月の1.37倍に増えていたという。
「これからさらにAmazonの偽サイトが増えていくと見られていますが、偽サイトに誘導するフィッシングメールもバリエーションが豊富になっています。たとえば、見ず知らずの住所に商品を届けるといった内容のものやプライム会員の満期を通知するもの、アカウントへの異常ログインを知らせるものなどあの手この手で会員情報を入力させようとしてくるのです。しかし、これらのフィッシング詐欺を一発で見抜く方法があります。届いたメールからではなく、Amazonのアプリやブックマークからサイトにアクセスして、アカウントサービスからメッセージセンターを選択すると、Amazonが自分宛てに送ったメールをすべて確認することができます。もし、Amazonを騙る怪しいメールが届いた場合は、メッセージセンターに同じメールが届いているか確認すれば、本物か偽物か一発で見抜くことが可能なのです」(経済ジャーナリスト)
Amazonから不安を煽るようなメールが届いたときは、まずメッセージセンターを確認しよう。