「恒心教として認めてほしかった」ハッキングで送検された男子高校生が供述した仰天動機!

 北海道にある学術団体が管理するサーバーコンピューターをハッキングしたとして、北海道警は5月16日、兵庫県に住む15歳の男子高校生を不正アクセス禁止法違反と電子計算機損壊等業務妨害の疑いで書類送検したと発表した。

 男子高校生は、中学生だった昨年8月、学校から配布されたタブレットを使い、学術学会の支部のサーバーコンピューターにアクセスし、ログインIDやパスワードを勝手に変更して業務を妨害した疑いが持たれている。

 だが、この事件はただのハッキング事件で終わらなかった。男子高校生はさるネット掲示板にハッキングしたことを誇示していたのだが、この掲示板が「恒心教」だったことで話題となったのだ。ネットニュースサイトライターが解説する。

「『恒心教』とは2012年にネット上で始まった『冗談宗教』のことです。IT事情に詳しいと自称した弁護士を揶揄する動きがきっかけでした。『この弁護士は軽蔑すべき人物だから何をしてもよい』という一方的な正義感や、より過激な行動を取ればネット上でウケるという恒心教徒同士の競争意識によって、時に暴走するのです。今回逮捕された男子高校生もまさしくその典型例で、彼は、学術会のメールを使って約9000件のアドレスにこの弁護士名を挙げて『ナイフでめった刺しにして殺す』『放火する』などと送信していますが、逮捕後に『乗っ取ったことで恒心教として認めてほしかった』と供述しているんです」

 犯行が発覚したのも、この男子高校生の書き込みがきっかけだったという。歪んだ承認欲求の発露ともいうべき行為には唖然とするばかりなのである。

(ケン高田)

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