業者30社から訴えられて…マスク氏のスペースXが「建設費未払い」で大騒動!

 ここ数年で急拡大した電気自動車(EV)市場だが、ここにきて需要が急激に鈍化しているとも言われる。高級車で有名な米「テスラ」も同様で、中国の「BYD」などの追い上げにあっている。

「アメリカのEV市場を独占するテスラにとって重要なのが、巨大な中国市場です。ところが、24年1~3月のテスラの中国でのシェアは、前年同期の10.5%に対し6.7%と、急速な落ち込みを示しています。危機感を持ったマスク氏が4月28日に中国に足を運び、李強首相に直談判して、テスラの高度運転支援機能を中国に投入する承認を得た姿が広く報道されましたね」(経済ジャーナリスト)

 そんなマスク氏のもう1つの事業が宇宙開発だ。ところが、同事業で中核を担う航空宇宙メーカー「スペースX」で、あろうことか建設費に関する「支払い遅延」が頻発しているという。

「支払いの遅延を報じたのは英通信社のロイターです。スペースXは、ロケットの打ち上げ施設以外にも、オフィスビルや社員が利用するショッピングセンターなど『街づくり』のようなことまでやっているのですが、その建設費の支払いが滞っているというのです。ロイターによれば、19年以降、30社もの建設業者が法的措置を取っていることが確認されたといいます」(前出・ジャーナリスト)

 マスク氏関連では、Xに改名する前のツイッターが、オフィスの賃料の未払いで訴えられたことがある。ツイッターとスペースXでは事情が異なるかもしれないが、「未払い騒動」は企業にとって決して歓迎すべきものではないだろう。

(猫間滋)

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