“悪夢”を恐れるバイデン大統領がついにキレるネタニヤフ氏「暗殺」計画

 米バイデン政権が堪忍袋の緒を切らし、イスラエルのネタニヤフ政権の排除に動き出す可能性があるという情報が、欧米諜報機関筋の間で囁かれ始めたという。

 事の発端は、バイデン氏が5月8日、イスラエルが中東ガザ地区南部のラファへの攻撃を拡大させるなら兵器供与を停止すると侵攻断念を迫ったこと。だがイスラエルのネタニヤフ首相は「我々は爪だけでも戦う」と猛反発し、逆に戦闘意欲を剥き出しにした。

 日本の公安関係者が言う。

「これにバイデン氏が激怒。側近の間でも、いまネタニヤフ氏を排除しなければ“第二のロシア”になると、その暴走をストップさせるべきとの意見が増している。最悪の場合、ネタニヤフ政権を転覆させ新政権を樹立させる計画も表に出てきそうな勢いです」

 これまでどんなに世界中がイスラエルのガザ攻撃に対し「ジェノサイド」(大量虐殺)だと批判しても、アメリカだけはイスラエル擁護の姿勢を変えてこなかった。ここへきてなぜ、バイデン氏はイスラエルのラファ軍事作戦拡大にブレーキをかけたのか。

「全米の大学で反イスラエル、親パレスチナの学生運動が広がり、鎮静化に警察が出動する騒動にまで発展しているためです。1968年当時、民主党のジョンソン大統領の際にはベトナム戦争に反対する学生運動が全米に拡大し大混乱。結局はジョンソン氏が再出馬を断念し、共和党に大統領の座を奪われた。バイデン氏は今年秋の大統領選に向け、その悪夢の再来を最も恐れているんです」(同)

 一方のネタニヤフ氏も、アメリカの言うことを聞けない事情がある。

 中東情勢に詳しいシンクタンク研究員はこう言う。

「イスラエルでは、ネタニヤフ氏率いる連立政権に極右政党が入っている。その政党がハマスとの戦闘を継続しない限り、連立を離脱すると脅しています。またハマスの奇襲攻撃を許し人質解放ができないネタニヤフ氏の責任を問い、国民の間で大規模な退陣デモが起きるなど辞任圧力が高まっている。つまり今、ガザのジェノサイドに匹敵する攻撃は、ネタニヤフ自身の延命のためのものと言っても過言ではないんです」

 そして先の日本の公安関係者はこう言うのだ。

「米諜報関係者の間では、ネタニヤフの暗殺計画まで囁かれているという。もちろんシ親イスラエルの立場をとるアメリカは表立って遂行はできませんが、ハマスはもちろん、パレスチナを指示する国々、そしてイランやトルコなど、仕掛ける側はいくらでもいる。混乱に乗じて米特殊暗殺部隊を動かす可能性は大いにある」

 ガザでの市民の死者は3万5000人を超えようとしている。ネタニヤフ氏、バイデン氏の動向から目が離せない。

(田村建光)

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