尾車親方が異例の協会退職へ「不祥事担当理事」時代に囁かれた貴乃花親方との因縁

 大相撲の尾車親方(元大関琴風)が、日本相撲協会を近日中に退職することがわかった。一昨年4月からは定年退職(65歳)後の再雇用で協会参与の役職にあった。

 佐渡ケ嶽部屋に入門したのは14歳の時。一度は左膝の大怪我で幕下まで陥落したが、大関まで上がり2度の優勝も成し遂げた人気力士の一人。28歳から尾車部屋を興し多くの関取衆を育てた。

「協会の功労者でもある67歳の尾車親方が、参与の任期満了となる70歳を待たずに退くといった例は極めて稀。2012年から協会理事として5期10年、八角執行部では協会ナンバー2の要職である事業部長まで昇進しており、協会を離れるというのは全くの寝耳に水でした。八角執行部時代は『不祥事担当理事』とまで言われただけに、何かトラブルが起きたのではとの声も上がったほどです」(相撲担当記者)

 2018年、元横綱日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件に始まる一連の騒動の中、貴乃花親方が協会を突然退職したが、

「このとき、理事に当選した阿武松親方(元関脇益荒雄)と組んで貴乃花親方を退職まで追いやったのが尾車親方とされています。貴乃花親方もそれを確信していました。尾車親方と阿武松親方は師弟以上の長年の蜜月関係にあり、ハメられたと感じた貴乃花親方が最終的に協会を離れる決断をしたんです」(夕刊紙記者)

 尾車親方の突如の協会退職が臆測を呼ぶのも当然だろう。

(小田龍司)

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