天才テリー伊藤対談「清宮克幸」(4)せっかくですから息子さんの話も…

テリー とはいえ、ラグビーってルールが難しい印象がありますよね。そこも普及の妨げになっている気がするんですが。

清宮 昨年現役を引退して今はワールドカップのアンバサダーを務めている伊藤剛臣という後輩が、この前イベントで、お客さんに「皆さん『ラグビーのルールが難しい』って言いますけれど、ルールはレフリーに任せましょうよ!」って言っていましたよ。

テリー アハハハハハ、なるほど! 観客は細かいことは知らなくてもいいってことですか。

清宮 そうです。その場の熱い雰囲気を楽しんでもらえればいいんです。

テリー 確かに、アメリカンフットボールもルールがかなり難しいのに、大抵のアメリカ人は熱狂していますものね。

清宮 たぶん、あちらもレフリーの動作を見て「点が入った!」くらいの理解で楽しんでいるんだと思いますよ。

テリー それを聞いて、気が楽になりましたよ(笑)。あと、大学ラグビーを見に行った時にこれまた気になったんですが、秩父宮ラグビー場に集まっていた女性がみんな美人なんですよ。何か理由があるんですか。

清宮 ハハハ、それはきっと「ラグビー力」ですよ。

テリー 何ですか、それ。

清宮 ラグビーの魅力って自分の責任を果たして、守るべきものを守り、奪いたいものを奪いに行く、という人間の本質的な部分を捉えている。と同時に、フェアな精神が試されているところだと思うんですよ。それをちゃんと理解できる女性というのが‥‥。

テリー 「いい女」だと。

清宮 吉永小百合さんもラグビー好きで有名ですよね。高校の時からお父様に連れられて秩父宮ラグビー場に行っていたらしいんですが、その時はあまり好きではなかったとか。でも早稲田に入ってから好きになって、24歳ぐらいの頃、逆にお父様を誘ったら「お前もいい女になったな」と言われたらしいですよ。ご本人から聞いて「いい話だな」って思ったんですけどね。

テリー なるほどなァ。あと、せっかくの機会なので息子さんたちの話も少し聞かせてくださいよ。

清宮 幸太郎は、やっと調子が戻ってきた感じでしょうか。もうちょっと打てるようになったらいいんですけれどね。

テリー 骨折ですから、あまり無理してもしかたないですよ。

清宮 同僚の日本ハムの選手が同じ部位を骨折して、手術から完全復帰まで6カ月かかったらしいので、これからを期待してください。

テリー 次男の福太郎さんはどうです。高校1年生ながら、これまたかなりの逸材じゃないですか。

清宮 あいつは肩とかピッチングが、兄貴より全然いいんですよ。早実をまた甲子園に連れて行ってもらわないとテリーさんに怒られちゃうから、頑張らせないといけませんね(笑)。しかし、アサヒ芸能なのに、今日はこんな真面目な話ばかりでいいんですか。

テリー ここからが本当のアサ芸ですよ。最後に清宮さんの夜のトライぶりを教えてもらわないと。

清宮 いやいや、今は副会長ですから、そっち方面はご勘弁を(笑)。こちらも最後にお願いですが、ここでこういうお話をさせていただいたご縁もありますから、テリーさんにはぜひ日本ラグビーの応援団になっていただきたい。いろんな場所でラグビーの魅力を広めてほしいんですよ。

テリー それはもう応援させてもらいますので。清宮さんも、ますます頑張ってください。

テリーからひと言

 やっぱりプロの話を聞くと、ラグビーの魅力が増してくるな。もっと気軽に楽しめばいいんだね。次の機会には、若い頃の夜の武勇伝を聞かせてください!

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