「リアル令嬢」たちのファミリーヒストリー大追跡(2)「シモキタの生みの親」の末裔

 4月からEテレ「きょうの料理」で司会を務めるNHK・片山千恵子アナ(39)は幕末から明治期の思想家で〝一万円札の顔〟としてもおなじみの福沢諭吉の玄孫だ。

 高名な日本舞踊家の西川鯉之亟の娘でもあるが、諭吉は母を介して4代前の先祖にあたるとのこと。片山アナ自身も「周囲から諭吉と顔が似ていると言われる」と、番組内で語っていた。

 NHKスタッフが証言する。

「『先祖が慶應義塾の創設者なのに、私自身は上智大学出身なんです』というのが飲み会での鉄板ネタ。一万円札に肖像として描かれた『諭吉の子孫』というインパクトは絶大で、局内では一時期『金運に恵まれそう』との理由から、片山アナにツーショット写真を撮ってもらうのが大流行していました。実際に『宝くじで高額当せんした』『給料が上がった』など、ご利益はあったようですが」

 諭吉に加えて、彼女の母方の大叔父が、現役時代は華麗な守備でならした高木守道・元中日監督。当然、片山アナは大のドラゴンズファンを公言している。

 4月から関口宏の後任として、「サンデーモーニング」(TBS系)のMCに抜擢されたフリー・膳場貴子キャスター(49)は〝シモキタの生みの親〟の末裔という。

「彼女は東京の下北沢村を開墾した膳場将監の子孫です。膳場家といえば大場家、秋山家と並ぶ東京・世田谷の三大地主。今も下北沢一帯の土地の大部分を膳場一族が保有しています。下北沢といえば都内でも指折りの『サブカルの街』ですが、『忠臣蔵』で知られる吉良家に仕えた後に未開の下北沢を開墾した将監がいなければ、現在のような目覚ましい発展はなかったでしょう。いわば下北沢の生みの親が膳場家なんです」(歴史番組スタッフ)

 そんな膳場の実家は400平米超の敷地を持つ超大豪邸。商社勤務の父親の転勤により、1歳から7歳まで西ドイツで過ごした筋金入りのお嬢様だったのだ。

 三雲孝江(70)の娘として知られるNHK・星麻琴アナ(33)のルーツには〝伝説の忍者〟が––。

「彼女の母方の祖父は産経新聞取締役でジャーナリストの三雲四郎。元々三雲家は滋賀県の甲賀武士から連なる由緒ある家系で、四郎は生前に『三雲一族』という甲賀の三雲家が織田信長に滅ぼされるまでを描いた書を著しています。また、歴史研究家の間でしばしば話題となっているのが『猿飛佐助のルーツが三雲家にあるのではないか』という仮説。佐助と言えば、真田十勇士でナンバーワンの人気を持つ架空の忍者ですが、三雲家にモデルとなった人物がいたのではという話なんです。この説が事実なら、星アナは〝伝説の忍者の末裔〟となるのですが‥‥」(歴史番組スタッフ)

 元フジテレビのフリーアナ・中村江里子(55)にも仰天のルーツが。銀座で1874年(明治7年)に開業した老舗楽器店・十字屋が実家として知られる彼女だが、幕末の思想家・吉田松陰の子孫でもあったのだ。

「松陰は中村の母方の先祖にあたります。明治維新から150年となる2018年の吉田の命日に、彼女は松陰の墓参りのため山口県萩市を訪れました。こうした縁から中村は萩市の広報イベントにも起用されているんですよ」(テレビ局関係者)

 ちなみに中村の夫バルト氏は、フランス思想家ロラン・バルトの縁戚だとか。

(つづく)

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