パナソニックは4月10日、不具合などで戻ってきた中古家電を整備した「検査済み再生品」の販売事業を拡大すると発表した。同社が完璧な修理やクリーニングなどを施したリユース品が保証まで付いて、新品より2割程度安い価格で販売されるというが、果たして本当に買いなのだろうか?
「昨年12月からパナソニックは『Panasonic Factory Refresh』として検査済み再生品の販売を開始しました。取り扱っていたのは、4K有機ELテレビとドラム式洗濯乾燥機の2種類のみでしたが、10日からはポータブルテレビ、ブルーレイディスクレコーダー、デジタルカメラ、冷蔵庫が加わり、さらに9月からは電子レンジと炊飯器が加わる予定となっています。これらの商品はパナソニックグループ製造事業部監修のもと整備され、同社の公式ECサイトで販売されます」(社会部記者)
いわゆるパナソニックの公式中古品ということになるが、近年ではフリマアプリの利用が一般化するなどリユース商品の市場規模は拡大を続けており、またSDGsへの注目や長引く物価高によって節約志向が高まっていることから、「資源の有効活用と顧客価値の最大化に取り組んでいく」としている。
「検査済み再生品は商品の状態によって販売価格が設定されるそうですが、冷蔵庫や洗濯機の場合はだいたい新品の2割安く販売されるといいます。中古品で定価の2割引きでは高いと思われるかもしれませんが、パナソニックが直々に動作確認や部品交換、清掃、クリーニングを行うといいますから、商品の状態は新品とほとんど遜色がないもので、見た目もとても中古とは思えない美麗品ばかりだそうです。これで1年保証まで付いてくるといいますから、下手な安物を買うよりも安心・安全に使えていいのではないでしょうか」(ITジャーナリスト)
アップルも認定整備済製品を販売しているが、今後はこうした企業が公式に取り扱うリユース品が増えるかも知れない。
(小林洋三)