中国の家電メーカーXiaomi(シャオミ)が創立10周年を記念し、ディスプレイが透けた”透明テレビ”「Mi TV LUX Transparent Edition」を8月16日に中国で一般発売を開始した。
「Xiaomiが発表したのは、厚さ5.7ミリの透明OLEDディスプレイを搭載した55型テレビで、価格は4万9999元(約77万円)。なんと言っても最大の特徴はディスプレイが透明になっているという点で、発表会では背後の展示に合わせて蝶々が舞う映像が流されていました」(ネットライター)
超未来型テレビの登場にネット上では、《素直に素晴らしいと思う。日本は何をやってるんだと思う》《用途は限られるだろうけど、こういう商品が日本企業から出て欲しい。残念ながら中国の方が企業体力で優るのは事実》《中国は正直あまり好きではないのですが、こういう新しい技術も率先して作り出すのは素晴らしいと思います》《日本が圧倒的に技術で負けたような感覚に陥る》などの意見が見られる。
「実は透明ディスプレイの技術はかなり前から存在しており、いまだ商品化には至っていませんが、日本ではパナソニックも16年にラスベガスで開催された電子機器の見本市CESで透明LCDディスプレイを搭載した透明テレビを展示しています。ちなみに、透明テレビは映る映像も若干透けているため、明るい場所では見づらい可能性や、そもそも後ろが透けることで生活感が丸見えになることから家庭向きではないという否定的な見方もあります。ただ、消費者の需要とは関係なしに市場へ投入することは技術アピールとなり、その反応が次のステップへの糧となる。かつてトンデモ家電は日本メーカーのお家芸だっただけに、遅い動きに対して寂しい声が出るのも頷けます」(ITジャーナリスト)
日本でも未来を感じさせる家電への期待値は高いようだ。
(小林洋三)
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