岸田首相、政府専用機を降りただけで「国賓待遇」をイジられた国民不信

「国賓」とは、政府が公式に招待する外国賓客のうち最も格式高く接遇する賓客を指す言葉。岸田文雄首相は4月8日(日本時間9日朝)から“国賓”待遇として米国を公式訪問中だが、ネット上では「国賓待遇にしてはショボい」イジられてしまった。

 問題視されたのは、4月9日に更新された首相官邸の公式X。「米国の首都ワシントンD.C.に到着しました。9年ぶりとなる日本の総理大臣の国賓待遇での公式訪問が始まります」と報告し、岸田首相夫妻が政府専用機にかけられたタラップを降りてくる様子の動画が添付された。

 動画では、米国の吹奏楽隊がアメリカ国歌を演奏し、ラーム・エマニュエル駐日米国大使と思われる人物や、米国政府関係者、子供たちが岸田首相を出迎える様子が流れた。

 確かに赤絨毯まで敷かれ一見すると歓迎されている感が伝わったが、コメント欄は「政府要人いないね…なぜエマニュエル氏だけ?」「子供にしかお出迎えしてもらえない自称総理大臣、増税メガネ岸田」などと酷評ばかり。この動画は拡散され、あまりの出迎えの少なさに「横田基地なのでは?」「ANA職員が良い味出してますね。日本の空港でしょうか…」などと、米国に行っていないと疑う声も出る始末だ。

 ちなみにネット民の指摘通り、タラップのそばではANAの帽子を被った人物も映っている。現在、政府専用機の機体整備を受託しているのはANAであり、ANAの帽子を被った職員がいても不思議ではないが…。

「飛行機から降りて歓迎を受ける動画だけで、これだけ非難されるのも岸田首相の支持率の低さが原因でしょう。TBSをキー局とする系列28社からなるJNNネットワークが4月6日に発表し世論調査では、岸田内閣の支持率は22.8%。6カ月連続で過去最低を更新しました。支持率低下の原因は増税、裏金問題など枚挙にいとまがありません。今回の日米首脳会談でもヘマをしないか、国民全員が心配しているのではないでしょうか」(週刊誌記者)

 果たして米国訪問を支持率に結びつけられるか。

(石田英明)

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