「2500万円を棒に振った」元モー娘。市井紗耶香が国会より芸能界を選んだ理由

 モーニング娘。の元メンバーでタレントの市井紗耶香が3日、自身のSNSを更新し、政治活動から引退すると発表した。

 市井は「ご報告」と題した文章をアップ。「この度、須藤元気参議院議員が衆議院東京15区の補欠選挙に立候補するという表明がありました。須藤議員が同選挙に立候補した場合、参議院議員の欠員が生じ、名簿順位の次点である私、市井紗耶香が当選となる状況です」と説明。

 その上で、「私としては、今後政治活動を再開する予定はなく」と断言。「今後も芸能活動等、精一杯頑張って参りますので宜しくお願い致します」と結んだ。

 市井は2019年夏の参院選に立憲民主党から比例区に立候補したが落選。須藤氏が東京15区補選に出馬表明したことで繰り上げ当選の対象となっていた。

 市井は落選後、立憲民主党つながる本部「子ども子育て」担当・コーディネーターに就任し、女性の子育てに関する生きづらさを訴えていたが、話題になるのは「元モーニング娘。」という肩書きばかり。演説に立つとお約束のように「日本の未来は?」と聞かれたというが、本人はプライドが邪魔して「Wow Wow Wow Wow」と返すことができなかったという。

 気になるのは今後の活動だが…。芸能ライターが語る。

「国民の政治不信が深まる中で、タレント議員への風当たりも強く、辞退は大正解。任期は来年の7月28日までとなっていて、議員として成果を残すには時間がなさすぎます。ちなみに議員になった際、受け取れる歳費は期末手当を含めて約2500万円にのぼります。それだけの額を棒に振ってまで辞退したのは、『腰かけ議員』と批判を浴びてイメージダウンにつながるよりは、タレント1本に絞った方が懸命という判断では…。モー娘。時代には、安倍なつみや後藤真希、石川梨華などの人気メンバーに隠れ存在感も希薄でしたが、スタイルの良さと爽やかな雰囲気は今でも健在です。まだまだ芸能界でも需要はありそうです」(芸能ライター)

 市井は昨年3月、「私を生きる 市井紗耶香が女優として歩む第二章」というプロフィールを制作し、女優業への意欲を見せている。篠田麻里子のように、体当たりで艶シーンに挑む覚悟さえあれば、ワンチャンあるのではないだろうか。

(ケン高田)

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