9月10日、テレビショッピングで知られる「ジャパネットたかた」を子会社に持つジャパネットホールディングスが申請していたBS放送への新規参入について、総務省から業務認定を受けたことを発表した。チャンネル名は「BS Japanet Next」でまだ仮称だが、2021年の放送スタートを目指すという。
「ジャパネットはBS放送をスマートフォンのアプリと連動させ、番組で放映中の商品をすぐに購入できるような仕組みも検討しているといいます。また、通販番組だけでなく、関連会社であるV・ファーレン長崎の応援番組や同社が掲げる地方創生に関連する番組も制作していくそうです」(業界誌記者)
この動きにネット上では称賛の声が相次いでおり、《BS参入を父ではなく息子が実現するとは》《父親がインパクト抜群だったが息子もキレ者》など、“2代目”の手腕が高評価を受けている。
「名物社長から息子に代替わりするとダメになる企業も多いのですが、創業者で初代社長の高田明氏から引き継いだ2代目で息子の高田旭人氏は、2015年の社長就任以降も売上を伸ばし続けており、昨年には同社初となる2000億円の売上を突破している。旭人氏は先代のようにテレビショッピングには出演せず、8000点以上あった取り扱い商品を改めて見直し、本当に売れると判断したもの600点に絞り込むなど、改革を続けてきました。また、クルーズ船での旅行事業や自社製造によるウォーターサーバー事業にも参入するなど、新規分野にどんどんチャレンジしています。今回のBS放送参入も、まさに新たな挑戦になるわけです」(経済ジャーナリスト)
BS放送への参入で、さらにジャパネットは売上を伸ばしそうだ。
(小林洋三)