自民党「ダンサー懇親会」で杉田水脈議員に流れ弾「女性活躍を謳いながら…」

 昨年11月、自民党和歌山県連の主催で行われた懇親会が物議を醸している。参加者によれば、露出の多い衣装を着た複数の女性ダンサーが招かれ、参加者の中には口移しでチップを渡す者やダンサーの体に触れる者までいたという。過激パーティーの発覚で、会の企画に携わった和歌山県連の川畑哲哉県議は自民党を離党し、参加者の一人である藤原崇衆議院議員は自民党青年局長を辞任した。

 3月11日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」はこの問題を詳報。会見に出席した藤原議員が、記者から「女性の体に触ってはいらっしゃらない認識でよろしいでしょうか?」「触っていた場合は議員辞職なさいますか?」と問い詰められ、「私の今の認識は触っていない」「記憶の中では触ってないです」としどろもどろになるシーンが放送された。

 スタジオでは岸田内閣の支持率が20.1%と過去最低を更新したことを伝え、4月に行われる衆参3補選への影響もあると解説した。意見を求められたテレビ朝日元社員の玉川徹氏は「昔ながらの助平、オッサンの会を今まだ続けてるっていう話ですよ」と前置きして、「自民党は保守政党だって言い方するんですよ」と持論を展開。「保ち守る」という「保守」の意味を説明し、「何を保ち守ってるんだろうって特に思うんですよ」と述べてこう続けた。

「政治と金の問題を保守して、たとえば杉田水脈議員はですね、人権侵害を保守し、女性活躍って謳いながら、夫婦同姓を保守し、今回は助平オッサンの会を保守している。もういい加減、進歩しようよ。日本も自民党の政治も。そう思いますね」

 これにはSNSでも《いきなり杉田水脈ぶちこんだ》《自民党も杉田水脈もボロクソ言った》《無関係の杉田水脈の名前を出す必要はあったのか》などと驚きのリアクションが寄せられていた。

「青年局長を辞任した藤原崇議員も杉田水脈議員も安倍派で、額の違いはあれど、いずれも政治資金パーティーで不正なキックバックを受けていた点では共通しています。ただ、杉田議員のSNSを見ても、今回の和歌山県連の過激パーティーについて擁護する発言などはなく、流れ弾を食らった形。改めて杉田水脈の人権侵害発言を思い起こした視聴者は少なくなかったでしょう」(メディア誌ライター)

 唐突に杉田水脈議員の名前を出したことでネット上を騒然とさせた玉川徹氏。2人の直接対決を見てみたい気もするが、果たして…。

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