競馬一家のサラブレッド・大江原比呂騎手は9鞍騎乗…新人騎手8人デビュー戦の「注目馬」

 競馬学校を卒業した新人騎手が今週デビューする。美浦所属が石神深道(18=和田正一郎厩舎)、長浜鴻緒(18=根本康弘厩舎)、大江原比呂(19=武市康男厩舎)の3人。栗東所属が柴田裕一郎(18=中竹和也厩舎)、高杉吏麒(18=藤岡健一厩舎)、橋木太希(17=西園正都厩舎)、吉村誠之助(18=清水久詞厩舎)の4人。また、美浦・尾形和幸厩舎の調教助手だった坂口智康(33=尾形和幸厩舎)が障害騎手としてデビューする。

 このうち、女性騎手の大江原は競馬一家で育ったサラブレッドだ。1年留年したが、騎手になる夢を叶えた。これで、現役のJRA女性騎手は7名となる。

 トップを切ってデビューするのは、3月2日(土)の小倉1R・3歳未勝利戦でピリーに騎乗する橋木。彼は他に、2Rのショウナンマリンと翌日3Rのヨドノゴールドにも騎乗する。この3頭の中では、スピード豊かなショウナンマリンに手応えを感じているようだ。

 栗東所属の他の新人も同じように小倉でデビュー。そのうち、柴田は土・日とも3鞍ずつ騎乗する。その中では、土曜8Rのアリスヴェリテが楽しみ。2歳時に重賞3着があり、現級でも3戦連続2着と実績は上位だ。高杉は土・日とも2鞍ずつ騎乗するが、土曜2Rのファイツオンは新馬5着→未勝利3着と走るごとに成績を上げていて、こちらも注目したい。そして吉村は土・日とも4鞍ずつ騎乗。日曜1Rのジョーメッドヴィンは3着、2着と来ているのでチャンス十分だ。

 美浦所属の3人は、3月2日(土)の中山1R・3歳未勝利戦で一斉にデビューする。石神はプリンセスアメリカで、長浜はオオゾラヒバリで、そして大江原はシアワセノランプで。この3頭の中では、新馬3着し前走でも14頭立ての5着に入ったオオゾラヒバリが面白そうだ。

 乗鞍で言うと、石神は土曜5鞍・日曜1鞍、長浜は土曜2鞍・日曜1鞍だが、大江原は土曜6鞍・日曜3鞍(そのうち、土曜の9Rと10Rは特別レース)とひときわ多い。

 その大江原の騎乗馬では、日曜・中山5Rのパストラーレが期待大。これまで4戦して2着が3回と、順番待ちの状態だ。

 なお、坂口も日曜・小倉4R障害未勝利戦でトーセンアウローラに騎乗しデビューする。誰が最初に勝ち名乗りを上げるのか、楽しみだ。

(競馬ライター・兜志郎)

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