Amazonの送料無料条件が「2000円⇒3500円以上」値上げで考えたい「プライム会員のお得度」

 アマゾンジャパンは「amazon.co.jp」の注文で、出荷元がAmazonの通常配送の送料無料条件を2000円以上から3500円以上へ引き上げると発表した。この値上げによってAmazonプライムへの加入を迷っている人も少なくないだろうが、年間どれぐらい使用するのであればプライム会員の方がお得なのだろうか?

 amazon.co.jpでは2010年から全ての商品の通常配送料を無料としていたが、16年にこれを廃止。2000円未満の注文には配送料がかかるようになっていた。3月29日以降からはこのラインを引き上げ、3500円未満の注文に配送料が掛かるようになる。プライム会員、Prime Student会員は、引き続き配送オプションに関わらず配送料は無料。なお、今回の値上げは「物流の2024年問題」に対応するもので、一時的なものではないとみられている。

「今後、通常配送には3500円未満の注文で本州・四国(離島を除く)で410円、北海道・九州・沖縄・離島で450円がかかるようになります。一方で通常配送配が無料となるプライム会員になるには年5900円かかるので、単純計算で年に14回以上3500円未満の少額な買い物をするのであれば、プライム会員になった方がお得になる可能性が高い。プライム特典には通常配送無料以外にも様々な特典がありますから、月1回程度買い物するのであれば、プライム加入がオススメです」(ITジャーナリスト)

 ただ、Amazonプライムの会費も今後、値上げされる可能性もあるという。

「昨年8月にAmazonプライムの年会費は4900円から5900円に値上げしたばかりなので、しばらくはこの価格が維持されるかもしれません。しかし、アメリカでは約2万円、欧州でも1万円以上のところがほとんどで、日本の会費は安すぎるとも言われていますから、急激に値上げされる可能性もあることを考慮しておいた方がいいでしょう」(同)

 会員になるか迷っている人は、一度無料体験に登録してみるのもオススメだ。

(小林洋三)

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