「ほうきの柄で、でん部を打った」「殺虫剤スプレーに点火してバーナー状にした炎を体へ近づける」。こうした暴行をしたとされる大相撲の幕内・北青鵬が引退に追い込まれた。日本相撲協会のコンプライアンス委員会は「協会員として残す選択肢はない」と断罪したが、「ゴゴスマ~GO GO!Smile!~」(TBS系)でMCを務めるフリーアナウンサーの石井亮次の見解は違ったようだ。
2月21日のコンプライアンス委員会の報告によると、2022年7月から23年12月にかけて、北青鵬は後輩力士2人に対して週2~3回の頻度で暴行。冒頭で述べた暴行のほか、財布や指に瞬間接着剤を塗布したこともあったという。これに協会は「力士が痛がる反応を見て面白がっていたとも認められ、卑劣極まりない」と断罪。「懲戒解雇処分も検討すべき事案というべきであるが、いまだ22歳という年齢とその将来を考慮し、引退勧告の懲戒処分が相当」との処分を下した。北青鵬は2月22日に引退届を提出し、受理された。
この問題について石井アナは「22歳のお相撲さん、やったことはダメなんですけど、一気にクビといいますか、引退とは……。ダメなんですけど、やったことは」と、引退は厳しすぎるとの見方を示し、どうしても納得できないのか「これで引退までなるのか?」などと、重ねて引退は厳罰すぎると述べていた。
「しかし、解説を務めるCBC特別解説委員の石塚元章氏は石井アナの発言後、すかさず『一般社会でやったら暴行・傷害で逮捕されてもおかしくない』と諫めており、確かに今の時代、石井アナの考え方が甘いと言わざるを得ません。ネット上でも《この司会者、ズレている》《やけに庇うよね?石塚さんがしっかり言ってくれたけど》などと批判を浴びていましたね」(テレビ誌ライター)
番組的には、これでバランスがとれているということなのだろうが、今回の石田アナの発言は少々浮いて見えた。
(石田英明)