「教団が日本の政治に食い込んでる」大竹まことの警鐘に田﨑史郎氏が猛反論

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点を突かれて「記憶にない」を連発した挙句、10月24日に経済再生担当相を辞任した山際大志郎氏。10月30日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)では「辞任ドミノ?幕引き?“旧統一教会”問題」と題して、自民党と教団の関係性について議論を繰り広げた。
 
 タレントの大竹まことは、「これ山際さんだけの問題じゃないと思うんだよね」と切り出してこう述べた。
 
「韓国に拠点を持つ教団が、日本の政治のそこに政策協定まで結んで、しかもその政策協定の中にはいろんな言いたいことが入ってて、それを署名したとかしてないかっていうのがあって。だから大きく日本の政治に食い込んできてるっていうのが大本の話じゃないの?」

 この持論に賛同したのが、元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤氏。選挙運動を手伝っていたという教団の信者を取材した経験を明かし、信者は「我々が日本の共産化を食い止めた」という思いを持っていたとのことで、「勝共連合というアンチ共産主義の団体と統一教会が一体化していて」と述べ、「歴代の大物政治家たちがこの勝共連合の運動と関わっている」と断言した。

 ここに「ちょっと大竹さんと堀さんにまとめて反論しておきますけれど」と口をはさんだのが政治ジャーナリストの田﨑史郎氏。「政策協定を結んだのは旧統一教会と個々の自民党議員なんですね」として、署名したと報じられた議員は5人だけだと説明。さらに「政策協定の中身は統一教会が言ってるわけではなくて、たとえば神社の関係者なんかも同じような主張をしている」として、「旧統一教会が自民党の政策を動かしたと思うと、ちょっと間違いなんじゃないか」と反論。

 堀潤氏が「大物政治家」との関係に触れたことについては、「岸田さん、麻生副総裁、茂木幹事長、これは統一教会と全く関係ないわけです」と述べて、教団とつながりが深いと言われる清和会について、「小泉純一郎さん、森喜朗さん、福田康夫さん、関係してないんです」と断言。「自民党全体が(教団と)絡んでいるわけじゃないということ」と結論づけた。
 
 さらに選挙応援についても「せいぜい7〜8万票しか動かせない団体」「1選挙区に表すと数百票ですね」として旧統一教会の影響力を過大評価することに警鐘を鳴らした。
 
 この田﨑氏の自民党擁護発言には、《岸田さん後援会と教団のつながりなかった?》《福田康夫の父・福田赳夫さんは教祖とかなり濃い関係でしたよ》《動かせる票が少なくても地方議員の支持者を増やしてるでしょ》などとツッコミが殺到する事態となっている。

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