花巻東・佐々木麟太郎が進学する米名門・スタンフォード大の肝心の野球の実力は?

 2月13日、かねてより米国留学を表明していた高校通算140本塁打の花巻東・佐々木麟太郎の進学先がスタンフォード大であることが大学公式ホームページなどの発表で明らかになった。

 スタンフォード大といえば、英国の教育専門誌「タイムス・ハイアー・エデュケーション」が毎年発表する「THE世界大学ランキング」の24年版で、オックスフォード大(英国)に次ぐ2位に位置する名門であり、東大(29位)、京大(55位)はもちろん、マサチューセッツ工科大(3位)やハーバード大(4位)よりも上位となる世界屈指の難関校の1つである。

 しかし、佐々木が留学するとなると、気になるのは野球のレベル。スタンフォード大は、カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)や南カルフォルニア大、アリゾナ州立大などに加え、西部の大学で構成された「パシフィック12カンファレンス」に所属する。米国の大学野球に詳しいスポーツ紙記者は、「全米の中でももっともレベルの高いカンファレンス(リーグ)の1つ」と断言する。

「米国にある『サウスイースタン』『アトランティック・コースト』『ビッグ12』と『パシフィック12』は、全米大学体育協会(NCAA)トーナメントの上位進出校が多い大学野球カンファレンスの4強です。日本の大学野球に例えるなら実力トップと称される東都大学野球リーグの1部といったところ。特にスタンフォード大は所属カンファレンスの中でも強豪校として知られています」

 メジャーで活躍した同大のOBではヤンキースなどでプレーした通算270勝のマイク・ムシーナ氏が有名。現役選手では、昨年のWBCで韓国代表としてプレーしたカージナルスの主軸選手であるトミー・エドマン、二塁手部門で昨年ナ・リーグのゴールドグラブ賞を受賞したカブスのニコ・ホーナーがいる。

「野球の実力がいくら秀でていても入学できるわけではなく、日本では学力最高峰の開成や灘、筑駒出身者でもハードルが高い超名門です。また、野球部所属だからといって課題や単位取得で優遇されることはありません」(前出・記者)

 超名門大に留学を果たした佐々木には、野球に専心するだけでなく、学業との両立も課題となるようだ。

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