「たかが1本でくだらん」「朝から何を見せられてんだ」「地上波使って公開ストーカー？」などと厳しい声が寄せられたのも当然かもしれない。フジテレビ系「めざまし8」で、世界的スーパースターの頭髪にクローズアップしたことで、視聴者から総スカンを食らっている。
2月5日の放送回で取り上げたのはドジャースに新加入した大谷翔平選手の白髪。「大谷翔平“番記者”が見た“変化”開幕戦は」と題し、1枚の写真を紹介。大谷選手の側頭部に1本の長い白髪のようなものが映っている。白髪を発見したという野球専門メディアの記者は番組の取材に「（驚いて）二度見をしてしまったんですよ」と明かし、「けっこう長いこと取材させてもらってるんですけど、あまり白髪は見たことがなくて…」とコメントしていたが、スタジオでは、大谷の白髪をめぐって大盛り上がり。
番組MCの谷原章介が「どうですか、小室さん。この白髪は」と意見を求めれば、小室瑛莉子アナウンサーは「これはデコピンの毛だと思います」と愛犬の毛だと推察して、「長い毛がまぎれちゃってそう見えてるだけかもしれない」と続けた。この回答に、情報キャスターの倉田大誠アナウンサーは「小室さん、コメントがキレキレですね」と称賛し、スタジオは笑い声に包まれた。
続けて谷原が「白髪が始まる年にしては若干早い気もしますけど」と話すと、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は「苦労とかプレッシャーもあるんでしょうけど、白髪1本でこれ大騒ぎすることが迷惑になってしまうというかね。そりゃあ、生えるでしょう。いいんじゃないですか」と述べていたが、SNSでは「橋下さんの言う通り」「そっとしておいてよ」「白髪1本で変化とか言うなよ」などとブーイングが殺到していた。
「橋下さんが『身もふたもない話』と切って捨てて笑いを取っていましたが、谷原さんは『人それぞれですよ』と言いながら、倉田アナの頭部をジロジロと見つめて白髪を探す一幕もありました。大谷選手の番記者は、白髪の原因について手術明けのリハビリや契約などの苦労を挙げていましたが、そもそも白髪1本までメディアに取り上げられるほうが、精神的に大きな負担になるのでは…。自民党の麻生太郎副総裁が上川陽子外相を指して『そんなに美しい方とは言わない』と発言して大問題になったばかり。容姿について細かいところを突くのは時代にそぐわないかもしれません」（メディア誌ライター）
大谷選手が自身の白髪のニュースを見ていないことを祈るばかりだ。
