「いろいろな報道というか記事が出ているみたいですが、自分はこの件には触れたくない、考えたくないというのが自分の思いです」
ソフトバンクの和田毅投手が、長崎市内で行っている自主トレを公開。山川穂高選手のFA移籍に伴う人的補償に一度は名前があがったことについて報道陣に問われ、こう語った。
結局、27歳の若手・甲斐野央投手が移籍したのだが、この“どんでん返し”の裏には何があったのか。ファンもモヤモヤとする中とあって、自主トレとしては異例の60人もの報道陣を集めた。
この合同自主トレには、阪神・大竹耕太郎、ロッテ・小島和哉、楽天・早川隆久ら早稲田大学の後輩を含め、他球団のエース候補ら総勢16名が参加。和田の慕われぶりが垣間見られたわけだが、彼の気配りが顕著に表れたのが「リンガーハット」のキッチンカー。選手や報道陣のために自腹で用意していたのだ。
「長崎の地元の味をということで、ちゃんぽんが振る舞われたのですが、実は自主トレではよくある光景で、リーダーの選手が報道陣にサービスすることは珍しくありません。それでも渦中の和田が手配したとあって、一部には報道陣への懐柔策では?などという疑惑の声まであがりました。今回和田は300食も用意したそうです」(スポーツライター)
ちゃんぽん一杯で記者が忖度することはないだろうが、メモを取る手もかじかむ中、たしかにありがたいサービスだろう。
というより、こうしたマスコミ対応をやるべきは騒動をつくった球団なのではないか。あるいは、山川穂高選手か。
(飯野さつき)