DAZNが再び値上げ!新「プロ野球プラン」にも実質値上げの指摘

 物価高騰が続く中、スポーツ専門のビデオ・オン・デマンド・サービス「DAZN」が11日に、利用料金の値上げを今年も発表した。

 現在の「DAZN」の料金は、月額プランが3700円、年間プラン(月々払い)が月3000円、年間プラン(一括払い)が3万円だが、2月14日以降は月額プランが4200円、年間プラン(月々払い)が月3200円、年間プラン(一括払い)が3万2000円に改定される。

“今年も”と書いたのは、DAZNは一昨年2月に月額プランを1925円から3000円に昨年2月にも3000円から3700円に2年連続で値上げしていたからだ。

 また今回は、野球ファンに向けて新たにプロ野球プラン「DAZN Baseball」が登場。こちらは月額2300円で日本のプロ野球中継が楽しめるが、広島カープの主催試合は含まれておらず、赤ヘルファンから「やっぱり」と落胆の声が上がっている。

 スポーツライターが語る。

「熱狂的なファンを抱える広島は12球団で唯一DAZNと契約をしていません。理由は明らかにされていませんが、地元テレビ局の視聴率が落ちてしまうからと囁かれています。実際、カープ戦の中継日の地元テレビ局の占有率は50%を超え、テレビを付けている地元民の半数以上がカープを応援しています。また、試合が広島ホームテレビで放送される場合のみ、『J SPORTS 1』での視聴ができなくなるなど、縛りが多いのも同様の理由によるものでしょうね」

 一方、広島ファン以外にとっては、月額2300円の「DAZN Baseball」プランはかなりお得にも見えるが、月々払いの年間プランのため年額にすると2万7600円になる。多くの野球ファンはオフシーズンは退会するため、4~10月までとすると、これまでの月額3700円×7ヵ月は2万5900円になり、こちらも実質値上げとなる。

「DAZN」といえばサッカー中継がウリのひとつだが、今後は野球にも力を入れていくようだ。しかし、広島主催試合がなく、また阪神主催試合は約5分遅れのディレイ放送になるなど、野球ファンとしては積極的に選ぶ理由に乏しいのは確か。段階的値上げで加入者離れが加速しなければいいが…。

(ケン高田)

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