「報ステ」で大越キャスターが痛恨のミス、パレスチナ中継で「パキスタン」

 イスラエルが「ハマス掃討」を掲げてパレスチナ自治区ガザ地区で軍事作戦を開始して以降、同地区の死者は2万人を超えた。一方、イエス・キリスト生誕の地とされるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘムでは、恒例のクリスマス・ミサが行われたが、ガザ侵攻を受けて、大半の関連行事は中止。ガザ地区同様、イスラエルから厳しい攻撃にさらされていた。

 そんな中、12月25日放送のテレビ朝日系「報道ステーション」は、「大越が見たパレスチナ」と題して大越健介キャスターが現地ベツレヘムから中継レポートを行った。

「番組冒頭、大越キャスターが現地から中継で、『衝突は毎日のように起きています』と述べて、ここ西岸地区でも2カ月で300人が亡くなったと説明していました。その後、これまで大越氏が取材したVTRが流れ、イスラエル軍に狙撃されて命を失った17歳の青年の遺族らの声を伝えました。通訳を介して、流暢な英語で真摯に話を聞く大越キャスターの姿が印象的でした」(メディア誌ライター)

  コーナーの終盤、スタジオとのやり取りが行われる中で、大越キャスターは「イスラエルが作った分離壁の中に押し込められた形のパレスチナ人の中には、壁の上から銃を構えるイスラエル兵の姿におびえ、爪に火をともすようにして貧しい暮らしをしている人が少なくないんです」と窮状を訴えた。

 その後、スタジオの安藤萌々アナウンサーから「暴力の連鎖」について聞かれると、大越キャスターは「非常に難しい」としたうえで、

「ここ、ベツレヘムで会った人は誰一人として楽観的な答えをする人はいませんでした。長い時間、インタビューをして、『イスラエルとパキスタンが平和の中で共存する可能性はないんでしょうか?』と質問しますと、みな一言で『あり得ない』と答えます」とコメント。「質問すること自体が愚か」と苦笑いを浮かべる人もいたようで、「イスラエルに対するパレスチナ人の憎しみの根深さというものは想像していたものを遥かに超えたものでした」と語った。
 
 大越キャスターが一度だけ、パレスチナをパキスタンと言い間違えたことに、視聴者は即座に反応。SNSでは《パキスタンちゃうやろ!》《ベツレヘムまで行ってパキスタン》《大越さん今夜はゆっくり休んでください》といった反応が見られた。

「大越キャスターらしくない痛恨のミスでした。しかし、たった1回の間違えでも視聴者が聞き逃さないのは、安定感抜群のアナウンス能力ゆえ。同じ『パ』で始まり、5文字の国名とはいえ、なぜパキスタンと言ってしまったのか。先週末にベツレヘムに入って以降、精力的に取材を行っているため、疲労がたまっているのかもしれません」(前出・メディア誌ライター)

 今もイスラエル軍の無慈悲な攻撃にさらされるパレスチナ自治区。大越キャスターの「伝える力」に注目が集まっている。

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