「お金がなくなったのよ、日本は。キャラクターと契約するお金もないのよ」
10月30日放送のTOKYO MX「5時に夢中!」でタレントのマツコ・デラックスがボヤいたのは銀行のキャッシュカード。かつてはキャラクターをあしらったキャッシュカードが珍しくなかったが、昨今は無機質なデザインが主流となっている。この話題でマツコがズバリと言い放った一言に、視聴者からは訂正を求める声が上がっているとか。
この日、話題となっている「人の財布」のニュースを取り上げたことをきっかけに、代打MCの「ガウちゃん」ことマリア・テレサ・ガウの財布をチェックする流れに…。そこから出てきたのが、なんと富士銀行(現みずほ)のキャッシュカード。マツコは「あんた物持ちいいわね」と称賛し、「支店が変わらないとずっと使えんのよ。私は昔、さくら銀行のドラえもんカードがすごい気に入ってて、でも住友の支店になったから変えなきゃいけなかったの」と振り返っていた。
その後の料理コーナーでは、視聴者からの「私も三和銀行(現三菱UFJ)のカードを使っています」「ずっと使い続けています」というメールを紹介。ここで話題が再びキャッシュカードに移ると、株式トレーダーでタレントの若林史江は「私、みずほの(カード)がキティちゃんだな」とコメント。これにマツコが「みずほってキティちゃんと契約してる?」と尋ねれば、若林は「相当、前だもん。20年前くらい…」と回答。するとマツコは強い口調でこう語った。
「みずほじゃないってソレ。キティちゃん、第一勧銀よ。第一勧銀キティちゃんだったもん」
若林は蚊の鳴くような声で「そうなんですか…。みずほだったような…」と納得いかない様子だったが、番組を見ていた視聴者からは《私もみずほでキティだよ》《私のお母さん、キティだった》と、マツコの誤りを指摘する声が続々と寄せられていた。
「第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行統合と新しいグループ名『みずほ』が発表されたのは1999年8月のこと。以降、店舗統合で現在の形になりましたが、『丈夫だから』『割れない』『デザインがかっこいい』との理由で、昔のキャッシュカードを使い続ける人は意外に多いようです。マツコさんはキティちゃんのカードが作られたのは“第一勧銀”と強く主張していましたが、じつは今でもみずほはサンリオと契約しているようで、公式サイトにはハローキティのデザインカードが紹介されていました。博識で知られるマツコさんだけに、強い口調で言われると、あたかも正論のように聞こえてしまいますが、まさかの失態でしたね。来週月曜の放送では、若林さんに謝罪したほうがいいかもしれません」(メディア誌ライター)
キティちゃんのファンはぜひみずほカードを検討してみては?
(石川ともこ)