平成8年(96年)放送の「出動!ミニスカポリス」の初代ポリスを皮切りに、ぶりっ子キャラでバラエティー界を席捲したさとう珠緒(50)。令和の今だから明かせる〝時効エピソード〟を語り尽くした。
--ミニスカポリスではかなりぶっとんだ撮影を?
さとう 毎回、手を替え品を替え、よくもこんなにくだらないことを思いつくなあって(笑)。今だったら、事前にスタッフがあれこれ試してから撮影に臨むと思うんですけど、出たとこ勝負のところがありましたね。なぜかその時は深く気にしませんでしたけど、今の私があるのもテレ東の深夜番組のおかげなので、とても感謝しています。
-ー平成でも古きよき昭和の香りが漂っていた?
さとう すごく印象に残っているのがパンチラの企画。ポルシェがミニスカートの女の子たちの前を猛スピードで通り過ぎて、1パンチラ、2パンチラ、3パンチラって、何パンチラまでいけるかって、そういう企画があって。マンガとかでよくあるじゃないですか? そんなにうまいこと女の子のスカートがめくれ上がるのかなぁって見ていたら、なかなかうまくいかないんですね。だから、ミニスカ役の女の子たちも車を運転している方も何度もトライして、どんどん時間も押していくし、ちょっと不機嫌になってくるし。確か、最後は大きい扇風機で風を送ったり、透明な細い糸をつけて、離れた場所からめくり上げたりして、とにかく、いろいろ試行錯誤して大変だった。あ、これ言ってもいいのかな? でももう何十年も前のことだから時効ですね。
--テレビの現場も当時はバブリーだったのでは?
さとう ある局のバラエティー番組の打ち上げだったと思うんですけど、参加者全員でじゃんけんをして、勝ち残った人が現金100万円を総取りするゲームとか。当時は収録現場も打ち上げも、やたらと人が多かったですよね(笑)。
ーーテレビや雑誌グラビア、CMに引っ張りだこで、共演者やスタッフからもモテモテだったのでは?
さとう 駆け出しの頃は、男性側にも「声をかけるのが礼儀」みたいなところがありましたし、振り返ると「あれって口説かれてたんだ」って思うことはたくさんありました。昔すぎて誰だか思い出せない芸人さんとか、ADさんとか。メイク室とかで準備をしていたら、突然、見知らぬ男性がノックしてきて、電話番号が書かれた紙を渡されたり。でも、さとう珠緒の名前が知られるようになってからは、ぱったりモテなくなりましたね。私のぶりっ子キャラに、みんな引いちゃったんですかね(笑)。
--青春時代をさとうさんのグラビアと共に過ごした中高年読者にエールを。
さとう 私もいい年なんですけどね(苦笑)。人生100年時代とも言われていますし、若い世代に負けずに頑張りましょう! でも、若い時のようなムリのしすぎは禁物なので、ほどほどに頑張りつつ、体調には気をつけて、楽しく過ごせたらいいですね。