記者会見でジャニーズ事務所の新社長に就任した東山紀之のコメントが、元アイドルが発した有名な言葉に重なると指摘するのは、元放送作家の長谷川良品氏だ。
長谷川氏は、ジャニーズ事務所が記者会見を行った翌8日、自身のYouTubeチャンネル〈長谷川良品「テレビ悲報ch」〉を更新。
長谷川氏が着目したのは、「ジャニーズ事務所」の名称を残すことに疑問を持った記者の質問に対する東山のコメントだ。「仰る通りです」と即答後、東山はこう続けている。
「今回の提言、解体的見直しが必要だと言う意見をいただきまして、僕自身も名前を変え、再出発した方がもしかしたら正しいのかもしれないと思います。ただ、やはり僕らはファンの方に支えられているものですから、それをどこまで変更する方がいいのか、というのも考えてきました。本当に仰る通りだと思うので、今後はそういうイメージを払拭できるほど、みんなが一丸となって頑張っていくべきなのかなという判断を今はしています」
これに長谷川氏は鋭く突っ込む。
「何より不安を感じたのは『ファンのために』という錦の御旗をチラつかせたこと。これが飛び出すと、要注意なわけです。我々は何を言われても構わないし、どうなってもいいけど、ファンを裏切る形になったことだけは心苦しいという自己犠牲の構図は涙を誘いやすい文脈なわけです。たとえば、前田敦子さんの名言『私のことは嫌いでも、AKB48のことは嫌いにならないで下さい』なども、自分はいいけど、グループのことだけはという自己犠牲を下地にした感動テンプレを踏襲、アレンジしたものです…」
はたして性加害者の名前が冠に付いた社名維持をファンたちは強く望んでいるのだろうか。
(所ひで/ユーチューブライター)