玉川徹、性加害を〝見て見ぬふり〟東山紀之社長に苦言も大ブーメランのワケ

 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が10月3日、コメンテーターを務める「羽鳥慎一モーニングショー」(同局系)に出演。ジャニーズ事務所から独立して立ち上げる新会社に苦言を呈した。

 ジャニーズ事務所は10月2日、故ジャニー喜多川氏による性加害問題に関して記者会見を開いた。現ジャニーズ事務所は社名を「SMILE-UP.」と変更して被害者の補償に当たる一方、1カ月以内に東山紀之を社長、井ノ原俊彦を副社長とする新会社を設立。新会社ではタレントとエージェント契約を結ぶ芸能事務所として活動する。

 番組内で玉川氏は、現ジャニーズ事務所と切り離して新会社を設立した理由について「スポンサーがどんどん撤退していったことが大きかった」と理由を挙げ、今後は新会社がスポンサー企業から〝どう見られるか〟がポイントと強調。

 続けて玉川氏は「引っかかる部分があるとしたら、東山さんが新しい会社の代表取締役社長をやるっていることですね」と発言。東山氏は記者会見で性加害について〝見て見ぬふりだと言われればそれまでだ〟と語っていたが、玉川氏は「〝見て見ぬふりをした〟ということを認めた人が、代表取締役として経営をやっていいとスポンサー企業が考えるかどうか、という問題もある」と苦言を呈した。さらに「2人(東山と井ノ原)とも経営には関わらず、タレントとして新しくできた会社にエージェント契約したほうがご本人たちにもよかったし、スポンサー企業にとってもよかったんじゃないかなと僕は思う」と持論を述べた。

 しかし玉川氏の意見について、SNS上では《見て見ぬふりをしたテレビ局も同罪》《これほどの被害者を出したのはメディアが見て見ぬふりをしてきたから》《マスコミだって見て見ぬふりをしてきた。そのマスコミのスポンサーもどう考えるのかな》などと、ブーメランとなって返ってきた。

「テレ朝の篠塚浩社長は9月26日の会見で、過去にジャニーズ事務所の性加害問題を報じなかったことについて、『人権侵害や性被害への意識が著しく低かった。深く反省している』と述べています。性加害問題への意識が低く、スルーしてきたことは〝見て見ぬふり〟とほとんど変わりません。テレ朝社長が反省の弁を述べているにもかかわらず、元テレ朝の玉川氏が〝見て見ぬふり〟の東山氏を糾弾する資格はないでしょう」(週刊誌記者)

〝見て見ぬふり〟をせず、今後のジャニーズの対応もしっかり報道してほしいものだ。

(石田英明)

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