「CSを諦めたのか!」巨人、内野手まで登板「13点失点」にファン憤慨

「野手がマウンドに上がるのは3年ぶりの珍事。それが前と同じく巨人でのことだけにファンの心中は穏やかじゃないでしょう」(スポーツ誌ライター)

 9月2日、横浜スタジアムで行われた「DeNA対巨人」。8点リードされた8回表、巨人の野手・北村拓己がマウンドに…。山本祐大に3号ソロを浴びたが、「8番手投手」としてこの回を投げきった。結果は13対4で巨人が大敗した。

 巨人はクライマックスシリーズ進出をかけて負けられない一戦が続く中、先発の横川凱が初回3失点KO。中継ぎ陣もDeNAの勢いを止めることができず、投手陣総崩れの状態のため採った苦肉の策だった。

「前回、野手が登板したのは、20年8月6日、甲子園球場で行われた対阪神戦での巨人・増田大輝でした。増田は11点差がついた8回裏1死から登板し、無失点で切り抜けました。この年はコロナ禍により特例で延長はナシ。高校時代に投手経験のある増田に、大量失点で勝てる見込みの少ないケースを見込んで、投手練習させていたと聞きます。それに引き換え、北村は投手経験もなく、よく引き受けたものです。当時も『本職をマウンドに上げないなんて、相手チームに失礼』といった批判が飛び交いました。現在4位の巨人が3位のDeNAに対し、この時期に白旗を上げるような試合をしたことに巨人ファンは憤懣やるかたない思いだったでしょう」(前出・スポーツ誌ライター)

 ちなみに、巨人・増田の前に野手が登板したケースは、2000年6月3日のオリックス・五十嵐章人氏。これにより、五十嵐氏はプロ野球史上2人目となる全ポジションでの出場を果たした。当時、仰木彬監督の粋な計らい…かと思いきや、大量失点で敗戦処理の側面は否めず、オリックスはこの年、Bクラスの4位に甘んじている。

(所ひで/ユーチューブライター)

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