どうとんぼり神座で迷惑行為、従業員が“ニラ飲み男”に注意しなかったワケ

 ラーメンチェーン「どうとんぼり神座」で、中年と見られる男性客が卓上トッピング用のニラが入った容器に直接口を付けてタレを飲む動画がSNSで拡散し物議を醸している。動画の撮影者によれば店員に伝えたが、直接注意をしてくれなかったといい、その対応についてもネット上では様々な意見が寄せられている。

「問題の動画は18日に投稿されたもので、白髪交じりの40代〜50代くらいの白いポロシャツを着た、比較的身なりの綺麗な男性が、共用のニラ漬けの蓋をずらし、タレを飲む姿が収められています。投稿者によると、撮影する前に注意をしたが聞き入れもらえず、店員に報告したところ、『クレームが怖くて何も言えない』と注意はしてくれず、問題の客が帰ったあとでニラ漬けは取り替えてくれたといいます」(ネットライター)

 迷惑動画の拡散を受けてどうとんぼり神座は20日、公式サイトに「店舗をご利用頂いているお客さまがこのような動画をご覧になることで、大変不快な思いをなさってしまうことは大変遺憾であります」とのコメントを掲載。警察と相談しながら刑事民事の両面から対処していくことを明らかにしている。

「ネット上では迷惑客に直接注意しなかった店員の対応に批判の声も上がっていますが、同店によると問題の客は飲酒した状態で、大声を出されるなど他の客に迷惑が掛かる危険性があると判断したことから直接注意はしなかったと説明しています。今回、迷惑行為をした男性はSNSで注目を集めたいという若者たちとは違い、かなり酒に酔っていた可能性も高いと考えられますし、注意したことで暴力を振るわれる可能性もあったかもしれないので、直接注意しなくて正解だったのではないでしょうか。ただ、直接注意はせずとも警察を呼ぶといった対応をすれば、男性の身柄を確保するためにも良かったのではないかと思います」(フリージャーナリスト)

 どうとんぼり神座では今年2月にも客が舐めた割り箸を卓上の箸立てに戻すという迷惑動画が拡散したばかりだった。二度とこのようなことがないように、迷惑行為をした男性には厳正な対処をしてほしいところだ。

(小林洋三)

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