自民女性議員の「パリ研修」費用、旅行ツアーならナンボかかるか

 松川るい参議院議員がSNSに投稿したリア充丸出しのエッフェル塔ポーズの記念写真が炎上したことで注目を集め、日本中から非難を浴びた自民党女性局のフランス研修。参加した元SPEEDの今井絵理子参議院議員が「党からの支出と、参加者の相応の自己負担によって賄われています」と弁明した負担額は30万円(※国会議員以外の参加者は20万円)。

 ただし、実際にはかかった費用の10分の1も負担していないと言われている。なぜなら自民党議員の海外研修の場合、飛行機は国会議員が基本的にファーストクラス、地方議員がビジネスクラスとなっているからだ。
 
「研修で利用したと思われるJALの東京—パリのファーストクラス往復は約340万円。割引運賃が設定されておらず、外資系エアラインよりも割高に設定されています」(大手旅行代理店・法人営業担当)

 ちなみに宿泊先は、台湾のエバー航空グループが運営する「エバーグリーンローレルホテル」であることが判明。最高級の5つ星と思いきや4つ星クラスでパリ市内では比較的リーズナブルなホテルのようだ。

「研修参加者の広瀬めぐみ参議院議員がツイッターに投稿した客室の画像はツインルーム。大手ホテル予約サイトなら1泊朝食付2万3000円前後で予約可能です。彼女たちは3泊していますからホテル代の総額は6万9000円となります」(同)

 また、現地での移動は小人数の研修ならハイヤーを利用するが、今回は大人数でバスをチャーター。車内で撮った画像がSNS上にアップされている。

「シャルル・ド・ゴール空港—市内のバス料金は16.2ユーロ(約2550円)、パリの1日バスツアーの相場は博物館・美術館などの入場料が付いて200ユーロ(約3万1500円)です。初日と4日目の空港—市内の送迎、2〜3日目の丸1日バスツアー、さらにセーヌ川ナイトクルーズにも行っています。この他、食事も有名レストランのランチや高級フランス料理のディナーなどを堪能されており、ワインを飲んだと想定すると現地での移動・食事にかかった費用は1人15万円は下らないはずです」(同)

 なお、試算してもらった総額は国会議員が約362万円で、研修費用の9割超が飛行機のファーストクラス代に消えていることになる。わざわざわ大金をかけてパリまで行かなくても研修場所を国内の近場にしておけば、ここまで批判されかったような気もするが…。

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