テレビリポーターの阿部祐二といえば、キャリア、人気、実力を兼ね備えた中継のプロフェッショナル。長年、日本テレビ系の「スッキリ」でリポーターを務め、番組の終了に伴い、この4月からはTBS系「ゴゴスマ〜GOGO！Smile！〜」に出演している。7月12日放送回では、ベテランらしい“修正能力”を見せつけて、八王子市民から称賛を集めている。
この日、39.1度と日本国内で今年の最高気温を記録した東京・八王子。阿部リポーターは麦わら帽子をかぶって八王子駅前から中継をスタート。「39.1度、午後1時10分でしたね。その時刻に39.1度更新されたという情報がありましてね」と説明。続けて「東京から来たわけですよ。で、東京の…」と言ったところで「東京駅前から来たんですね」と修正し、東京駅の前は「地熱」や「ビル熱」、「車の熱」などで息ができないくらい苦しかったと振り返り、八王子駅前の状況について、「確かに39.1度とは言いますけど、画面でわかりますかね？ 風があるんですよ。風がいくぶん、体感を楽にしているなと、いった感じはします」と述べて、「東京より楽なんです。こっちのほうが」とリポート。その後、温湿度計を示しながら、「湿度はそれほど高くない」と述べて、「東京はね、この2倍くらいの湿度を感じたんです…あっ、東京って言うのは東京駅の周辺ね」と言い直す一幕があった。
「夏に最高気温を記録するエリアといえば、群馬県高崎や埼玉県熊谷。こうした地域では情報番組でもよく中継が行われてきましたが、八王子というのはレアケース。いうまでもなく八王子市は東京都にあるので、うっかり、『東京より暑い』などと口を滑らせれば、八王子市民から反感を買いかねません。その点、阿部さんは『東京の…』と言ったところですぐに『東京駅』と言い直したのはさすがの修正能力。『東京より楽』と言ってしまったのは、炎天下の中継ゆえ、仕方ないかもしれません」（メディア誌ライター）
一部のネットユーザーからは《八王子も東京ですよ》《東京からって連呼すな》《多摩地域をバカにしてる？》といったコメントも見られたが、異例とも言える八王子の酷暑中継はベテランにとっても鬼門だったのかもしれない。
