ryuchellさんが死の半月前に講演会で語っていた「多様性」と「息子との関係」

 タレントのryuchell(りゅうちぇる)さんが7月12日、東京都渋谷区内の事務所で倒れているのを発見された後、死亡が確認された。27歳の若さだった。報道によると、現場の状況などから自ら命を絶ったとみられている。

 ryuchellさんは2016年12月、モデルでタレントのpeco(ぺこ)と結婚。18年7月に第1子となる長男が誕生したが、22年8月に法的な夫婦関係を解消。ryuchellさんはインスタグラムで「〝本当の自分〟と〝本当の自分を隠すryuchell〟との間に、少しずつ溝ができてしまいました」と告白し、「これからは〝夫〟と〝妻〟ではなく、人生のパートナー、そしてかけがえのない息子の親として、家族で人生を過ごしていこうね。という形になりました」と報告した。

 最近は多様性をテーマにしたイベントなどに参加していたryuchellさん。亡くなる半月前、6月25日には富山市で「ありのままの自分を大切に〜誰もが輝く社会に〜」と題して講演。6月16日配信の「中日新聞」電子版によると、金髪のロングヘアで登壇したryuchellさんは「自分には理解できないけれど、そんな人がいてもいいよねと認め合えるのが多様性」と説き、「自分を貫いて胸を張って生きていれば、いつか実を結ぶ」と語っていた。自身の子どもについては「一緒にお風呂に入るときに包み隠さず体の変化も見せ、今のところは受け入れてくれている」と明かした。

「富山での講演会の後、ryuchellさんはツイッターで『美味しい海の幸を頂きました…。ほっぺたが落ちちゃって転がりましたぁ。。。』と綴り、とても楽しそうだったのですが……。講演会を聴いた人からは《とても素敵な元気になるお話しでした。ありがとうございました》とお礼のリプライも届いていました」(芸能記者)

 21年1月に開かれた女性の活躍推進に関するオンライン講演では、子育てに悩む視聴者に対して、「頑張りすぎず、趣味をするなどオフの時間を楽しんで、心や空間に余白をつくってほしい」と語ったryuchellさん。ご自身も心の余白をつくってほしかった。

(石田英明)

エンタメ