ZOZO創業者で実業家の前澤友作氏が新しいSNSの構想を明らかにし、フォロワーに「使う」か「使わない」かアンケートを行った。閲覧数の制限など混乱が続くTwitterに対抗するものとみられているが、果たして実際に開発は進められるのか。
「前澤氏は『タイムラインにフォローしている人の投稿だけが表示され、広告もいっさいないSNSを月100円で使うか』というアンケートを実施しました。7月6日正午現在、約19万の回答が寄せられましたが、結果は77%の約14万6000人が『使わない』を選んでいます。前澤氏はさらに、Twitterのタイムラインにフォローしてない人の投稿が出てくるのは『好き』か『問題ない』か『やめてほしい』かの3択のアンケートも実施していますね」(ネットライター)
Twitterはイーロン・マスク氏に買収されて以降、大規模なリストラを実施したり、仕様の変更をユーザーに告知なしで実施したりとトラブルが相次いでいて、脱Twitterの流れが強まっている。一時ブームとなった「Mastodon」にあらためて注目が集まったり、Meta社がTwitterそっくりな新SNS「Threads」を予定を早めてリリースするなど、短文投稿型のSNSはパイの取り合いをしているのが現状だ。前澤氏はそこに新規参入しようと考えているのかもしれない。
ただ、TwitterのようなSNSは開発が難しいという意見もある。
「ドワンゴ取締役でニコニコ代表の栗田穣崇氏は、TwitterのようなSNSは、作ってと言われても断りたいほどめんどくさいしろものだとツイートしています。その理由として、開発が大変な上に、維持にかなりのお金がかかり、作ったとしてもマネタイズが難しく儲からないことを上げていて、この意見には多くのエンジニアたちから賛同の声が上がっていました。そんなTwitterの対抗SNSを前澤氏は本当にリリースできるのか…。ただ、使いたいというフォロワーが2割程度しかいないのであれば、さすがに難しいかもしれませんね」(フリージャーナリスト)
今年1月にリリースしたシングルマザー限定のマッチングアプリ「コアリー」に批判が殺到し、わずか1日で配信停止になった前例もあり、前澤氏が携わるアプリを一歩引いて見る人も少なくないのかもしれない。
(小林洋三)