巨人ぬか喜び?「パナマ代表左腕」が合流初日に露呈した“苦手プレー”

 パナマ代表左腕は戦力になるのか? 

 7月4日、原巨人にいくつかの動きがあった。トレード加入した小沼健太の入団会見が東京・大手町の球団事務所で行われたのだが、それとほぼ同時間帯に、ひと足先に巨人入りしたアルベルト・バルドナードがジャイアンツ球場の練習に合流した。

「来日初のブルペン投球を行いました。6割ほどの力感でしたが、スライダーなど変化球も織り交ぜるなど実戦を意識しているようでした」(スポーツ紙記者)

 NPB球については「こっちのほうが(打者の手元で)動くような感じ」と話していたが、「ちょっと小さい」とも。

 バルドナードの口ぶりからして、ボールの違和感はすぐに解消されそうだが、問題は「ブルペン投球のあとに行われた室内練習」。サインプレーを含めた投内連係プレーや牽制、バント処理などの練習が行われたのだが、関係者の話を総合すると、器用な方とはいえないようだ。

「そつなくこなしていたようにも見えましたが、バント処理の動き、スローイングまでの動作が遅いです。走者がたまった場面では相手チームに揺さぶられるかもしれませんね」(球界関係者)

 ゴロを捕った後の送球は全てストライクだったが、球に追いつくまでが遅いのだ。体が大きいから余計にモタモタしているように見えたという。

「外国人投手に多いんですよ、バント処理の練習そのものがキライだというタイプが。バルドナードも練習ということで手を抜いたのかもしれません」(同前)

 同日の中日とのナイトゲームでは、先発・山崎伊織が一死一、三塁の場面で、俊敏な動きとストライク送球の牽制で一塁走者をアウトにし、ピンチを脱した。

 バルドナードは近く一軍に合流するそうだが、この試合を観ていただろうか。チームスタッフが守備サインを教えていたが、日本では投手の「対バッター」以外の守備力が重視されることも伝えるべきだろう。

(飯山満/スポーツライター)

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