丸亀製麺「カエル混入騒動」の初期対応は正しかったのか

 讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」は、5月16日から販売を開始したばかりの新商品「丸亀シェイクうどん」にカエルが混入していたとして、23日に公式サイトで謝罪した。

「22日、あるツイッターユーザーが写真と動画を添付してシェイクうどんの中にカエルが入っていたと投稿。振った後に食べたため、最後の方まで気づかなかったといいます。なお、その動画を見るとカエルは手足を動かしており、生きたままの状態で混入したとみられています。さらに投稿者は、商品を販売した店舗は3時間営業を停止した後に営業再開させ、サラダや同じ商品を販売していたことを報告。食べる前には気をつけるよう注意喚起していたのです」(社会部記者)

 これを受け丸亀製麺は、シェイクうどんの「ピリ辛担々サラダうどん」にカエルが混入する事案が発生していたことを認めて謝罪。原材料の野菜加工工場で混入したと判断し、生野菜を扱う取引先の全工場において立ち入り検査を実施し、検品体制を強化すると説明している。なお、生野菜を使用する一部商品については5月23~25日まで販売を休止することも併せて発表した。

「ツイッターに投稿された内容が全て事実であるとすれば、21日にカエルが混入したことを申し出たあと販売店は営業停止したもののすぐに再開。22日にツイートが拡散し、メディアからの取材を受けたことから23日に謝罪対応をおこなったようにも見えます。また、謝罪の前にはシェイクうどんのツイッターキャンペーンを理由の説明もなく急きょ中止して、ネット上で物議を醸していました。過去に『ペヤングソースやきそば』にゴキブリが混入事件があった際にも、初期対応のマズさで製造・販売元の『まるか食品』に批判が殺到。約半年にわたって販売休止に追い込まれてしまいましたからね。これ以上、波紋を広げなければいいですが…」(経済ジャーナリスト)

「シェイクうどん」は販売開始からわずか3日で21万食と、大ヒット商品となった「丸亀うどん弁当」を上回るペースの売上を記録していただけに、もったいない。

(小林洋三)

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