丸亀製麺がドライブスルー店をオープン カエル騒動で失速「シェイクうどん」が巻き返す

 讃岐うどん専門店の「丸亀製麺」は22日、同チェーン初となるドライブスルー店舗「丸亀製麺 渋川店」をオープンさせた。「丸亀シェイクうどん」はカエル混入事件以降、勢いが失速している印象があるが、ドライブスルーの登場によって息を吹き返すかもしれない。

「丸亀製麺では2021年からドライブスルー店舗の構想をスタートさせ、準備に準備を重ねてようやくオープンさせました。ドライブスルーでもできたての美味しさを届けるため、作りおきはせず、注文が入ってから一つひとつ調理するといいます。また、これまでの持ち帰りメニューの他にも新たに『冷製コンポタうどん』『鶏からおろしうどん』『天ぷらポテト』といったドライブスルー限定メニューも多数用意されているのです」(フードライター)

 ドライブスルーで復活が期待されるのが、「丸亀シェイクうどん」だ。5月16日の発売前から累計3400万食を超えるコロナ禍の大ヒット商品となった「丸亀うどん弁当」を超えると期待されていて、実際に発売から3日で21万食に到達。驚異的なスピードで売り上げを伸ばしていたが、その直後に商品にカエルが混入していたことが発覚した。3日間の販売休止という形で対応したが、販売再開後は思うように売上が伸びない状況となっていた。

「もともとシェイクうどんはドライブスルー店舗向けに開発がはじまった商品で、車のドリンクホルダーに入るようにカップ型が採用されるなど、ドライブスルー利用者には嬉しい作り。新型コロナウイルスの感染拡大後、ドライブスルーの利便性が改めて評価されていて、未だに利用率は高い状況にあります。丸亀製麺はロードサイドに多く出店してきたというアドバンテージもありますから、渋川店が成功すれば次々とドライブスルー対応店は増えていくでしょうし、シェイクうどんの売上はここから右肩上がりになっていく可能性も十分にあると思います」(フードジャーナリスト)

「丸亀シェイクうどん」がカエル騒動から立ち直り、ここから逆襲がはじまるのかもしれない。

(小林洋三)

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