ビール1杯6700円!カタールW杯以上のぼったくりスポーツイベントがあった

 会場で販売されたビールが1杯50リアル(約1900円)と割高な料金設定が世界中でも話題になった昨年のサッカー・カタールW杯。だが、これが霞んでしまうほどの〝超ぼったくり価格〟のスポーツイベントが海外にはあった。

 それは今月5〜7日に米国で開催されたF1グランプリ第5戦マイアミGP。サーキット内で売られていたビールはなんと50ドル(約6700円)とカタールW杯の3.5倍で、日本のコンビニでの販売価格(約300円)のおよそ22.3倍。この異常な値付けには物価高に慣れているはずの米国でも大騒ぎ。ネット上では《さすがにジョークかと思った》《サーキットに客を入れる気がないらしい》など皮肉たっぷりのコメントで溢れている。

 ちなみに日本ではプロ野球が750〜900円(※球場により異なる)。今年、東京ドームが800円から900円へ値上げを発表した際には、多くの巨人ファンから嘆きの声が挙がったほどだ。JリーグやバスケットのBリーグ、競馬やボートレースなどの公営ギャンブルも概ねプロ野球と同じ価格帯となっている。

 一方、海外ではMLBやNBAなどはインフレの影響でここ数年値上げが続いているが、それでも1杯10〜15ドル(約1340〜2010円)。F1マイアミGPの3分の1以下だ。ただし、同レースで超高額となったのはビールだけではない。ミネラルウォーターは1本25ドル(約3350円)、フード系はナチョスが275ドル(約3万6850円)、サラダが250ドル(約3万3500円)。日本では東京の3つ星レストランですらここまでは高くはない。

「フード系は4人前の量ですが、1人前相当の値段も8000〜9000円。しかも、ネットレビューでは盛り付け・味ともに酷評の嵐です。実は、マイアミGPの観戦チケットも大半が1000ドル(約13.4万円)以上。米国はモーターレースが盛んですが、F1よりもインディ500などで知られる『インディカーシリーズ』、ストックカーレースの『NASCAR』のほうが人気。なので、今回の暴利騒動によるファン離れも懸念されています」(米国在住ライター)

 10月に鈴鹿サーキット(三重県)で行われる日本グランプリでは、もう少し良心的な価格であることを祈りたい。

マネー