3月のWBCでは二刀流の大活躍で日本を優勝に導き、大会MVPに輝いた大谷翔平。2026年開催の次回大会でも31歳になってアブラの乗りきった彼が日本代表のキーマンになるのは想像に難くない。
だが、その大谷の出場に黄色信号が灯っているという。どういうことか。
メジャーの選手はケガや故障に備えて保険に加入しているが、これはあくまでMLBのシーズンを前提としたもの。WBCを対象にするかどうかは保険会社次第で、あらためて審査が必要になる。
実は、3度のサイヤング賞受賞歴を持つドジャースのカーショーは、米国代表入りが期待されていたが、審査が通らずに出場を断念したという経緯がある。21年に左前腕を痛めてシーズン終盤に離脱し、昨シーズンも腰痛で一時故障者リスト入りしたことが問題視されたようだ。
「打者より投手に対する審査のほうが圧倒的に厳しく、通算128勝(4月13日時点)のレッドソックス・イオバルディも米国代表入りを諦めることになり、若手ながら剛腕セットアッパーとして活躍するドジャースのグラテロルもベネズエラ代表から外れています」(スポーツ紙メジャー担当記者)
では、大谷の場合はどうかといえば、
「大谷は、今オフに大型契約を結ぶことが確実視されており、メジャー史上最高額になる可能性が高い。当然ながら年俸が高い選手ほどケガや故障をした際に保険会社が支払う額も増えるため、その分、審査が厳しくなります。カーショーは戦列を離れた期間は短く、ケガの内容も比較的軽微であったにもかかわらず審査が通らなかった。大谷も小さなケガや故障でも重ねてしまうと同じように審査でNGが出てしまうかもしれません。仮にOKが出たとしても打者限定などの条件が付く可能性もありますね」(前出・記者)
日本代表にとっても自身のキャリアにとっても、くれぐれもケガや故障にだけは気をつけてほしいものだ。