「虫がいない家に…」オリックス・ドラ1左腕の妹が歩むシンデレラロード

 今年3月に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、侍ジャパンの一員として活躍したオリックスバファローズの宮城大弥投手の17歳の妹・弥生さんが4月23日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演した。

 番組冒頭、MCの東野幸治が「本日のティーンがすごいんですよ」と、宮城投手の妹であることを紹介。「弥生さんも芸能活動を始めたってことでしょ?」と問われた弥生さんは、緊張の面持ちで「はい!」と返答。テレビ初出演でガチガチになりながらも「よろしくお願いします」と頭を下げた。テレビ誌ライターが説明する。

「弥生さんは米・フロリダへWBCの応援に行っていましたが、優勝セレモニー後に家族と一緒にインタビューを受けていました。美少女ぶりがネットで評判になっていましたが、現地で大手芸能事務所からオファーを受けたようです」

 東野はその後、宮城投手が苦労しながらプロ入りしたことを説明。プロ野球ファンの間では有名なエピソードだが、改めて野球ライターが解説するには…。

「幼少の頃、お父さんが交通事故に遭い、身体が不自由になってしまい、定職に就くのは困難でした。貧しい生活環境で、つぎはぎだらけのユニフォームを仲間にからかわれることもあったようですが、宮城投手はくじけずに中学時には侍U15代表メンバーに選出。地元・興南高校で甲子園にも出場し、2020年にドラフト1位でオリックスに入団。2年目の21年から先発ローテに定着し、2年連続で二桁勝利をマーク。晴れて侍ジャパンのメンバーとして世界一を経験しました」

 兄がドラフト1位指名された時はどんな気持ちだったか尋ねられた弥生さんは、ドラフトの仕組みはわかっていなかったと前置きした上で、「プロになったというより、選ばれたんだ。じゃあ貧乏から脱出できるんだって、めっちゃ泣きました」と率直に告白し、兄がプロ入りするまでの生活苦を振り返った。

「宮城さん一家は暑い沖縄でエアコンもついてない家に住んでいたそうで、夏の夜は窓を全開にして過ごしているため、外からゴキブリなどが侵入してきたそうです。お兄さんの契約後は『虫がいない家にいます』と、うれしそうに語ったのが印象的でした」(前出・テレビ誌ライター)

 その後、番組ではポケモンカートの転売・高騰問題を特集。東野から、周囲にポケモンカードを集めている人がいたかどうか尋ねられた弥生さんは「私がそういうの集められる環境じゃなかったので…」と明かして東野を苦笑させたのだった。

「まさに、お兄さんの活躍で人生が一変した弥生さん。WBCで日本が優勝したからこそ注目され、自身も芸能界デビューと、ここ半年で人生が大きく動いていることを実感しているのでは。幼い頃から苦労して育っているので、芸能界でも地道に歩んでいけそうです」(前出・テレビ誌ライター)

 そんな弥生さんについて、26日には大手芸能事務所ホリプロに所属する可能性が報じられた。今後の活躍に注目したい。

(石見剣)  

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