データが証明、日ハムは「暗黒時代」真っ只中にいた!

 開幕早々に5連敗を喫し、定位置の最下位に落ちてしまった北海道日本ハムファイターズ。その後のオリックス戦では連勝し、復調の気配だが、新庄監督が宣言した「優勝しか目指さない」実力があるかは微妙なところ。実際、シーズン前にはほとんどの野球解説者がパ・リーグ最下位に予想している。

 ネット上では《他のチームなら(昨年首位打者の)松本剛以外全員2軍レベル》《あの戦力じゃ誰が監督でも無理でしょ》といった厳しい声も。ちなみにAクラスだったのは栗山前監督時代の18年の3位が最後。以降は3年連続5位で、新庄監督1年目の昨シーズンは最下位を独走し、終わってみれば5位千葉ロッテに9ゲームも離されていた。

 勝率で見てみると、.471(19年)→.461(20年)→.447(21年)→.421(22年)と4年連続でダウン。そのため、ファンからは《新球場1年目でめでたいはずなのに、実は暗黒時代…》などの自虐的な投稿もあった。

「打撃面ではこの4年間で年間20本塁打以上を記録したのは、中田翔(現巨人)の2回と大田泰示(現DeNA)の1回だけ。彼らはもうチームにいませんし、助っ人外国人も全滅。過去2シーズンはチームで1人もホームランを20本以上打っていません。清宮や野村、万波が長距離砲として育ってきたとはいえ、まだこれが現実です」(スポーツ紙記者)
 
 ちなみに、16シーズンで15回のBクラスを記録、うち10回が6位だった有名な阪神の暗黒時代(87〜02年)の通算勝率は.421。日ハムはまだ.450のため、これに比べればまだマシと言えるのかもしれない。
 
「特殊なケースですが楽天だってチーム誕生から最初の4シーズン(05〜08年)の勝率は.395、2年連続リーグ首位のオリックスも毎年Bクラスだった15〜20年は.434で、それよりはまだ勝率は上です。一方、中日は昨シーズンまでの10年間の通算勝率が.458で、勝ち越したのは20年の一度だけ。重症度なら日ハムよりも上です」(前出・記者)

 どうやら暗黒時代としてより深刻な状況なのは日ハムではなく中日だったようだ。

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