鑑定すればいくらに…横山智佐が明かした、有名漫画家の“即興画”秘話

 声優の横山智佐が4月3日に放送された「クイズ!脳ベルSHOW」(BSフジ)に出演。人気漫画家・鳥山明氏とのエピソードを披露して番組を盛り上げた。

 出演者には、ゲーム「サクラ大戦」シリーズのヒロインの声でおなじみの横山のほか、アニメ「ドラゴンボール」の主題歌「魔訶不思議アドベンチャー!」を担当しアニソン歌手の高橋洋樹らが顔をそろえた。

 司会のますだおかだ・岡田圭右から「ドラゴンボールの歌を歌っていて、鳥山明さんと会ったことあります?」と問われた高橋は「ありません」と即答。すると隣に座っていた横山が「私、あります!」と挙手して、食い気味に割り込んできたのだ。

「横山智佐さんといえば90年代には、『週刊少年ジャンプ』内の読者ページ欄〈ジャンプ放送局〉でアシスタントを務めていました。当時のジャンプの人気ナンバーワン作家である鳥山先生と接点があっても不思議ではありません」(漫画誌編集者)

 驚く岡田や高橋に対し、横山は「鳥山先生のお宅に遊びに行くという素敵な企画があって…」と、ジャンプ放送局時代のエピソードを話し始めた。

「(鳥山家には)まだちっちゃなお子様がいらっしゃって、鳥山先生が怪獣の絵をサラサラって描いていて。子供がその貴重な鳥山先生の絵を『やっつけてやる!』ってグシャグシャにするんです」

 残念そうな顔で明かした横山に、岡田も「せっかくの世界に1つだけの作品が…」と、貴重な絵が子供によって落書きされてしまったことを惜しんでいた。
 
「もし横山さんがその絵を入手していたら、今頃どんなプレミアがついていたのか…。先日似たようなエピソードをあるTV番組で見たのです」というのは先の漫画編集者だ。

 それは3月28日に放送された「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)でのこと。この日登場した一般視聴者が、画家を目指していた父が残したお宝として、ある有名画家の作品の鑑定を依頼した。

 画家の名は岸田劉生。「麗子像」で知られる、近代日本を代表する洋画家である。依頼人が言うには、彼の父親が画家を目指していた若かりし頃、劉生に弟子入りして一時は劉生宅に住み込んでいたこともあるのだとか。そんな父の遺品を整理していた時、紛れ込んでいた絵を発見した依頼人は「もしかして」と思い鑑定を依頼したのだとか。

 依頼人がスタジオで披露した絵は、そんな劉生の作風とは違う、紙切れや葉書の裏に描かれた落書きのような絵。妖怪と少女が一緒に踊り戯れる様子が描かれた2点と、妖怪が天狗に退治され、傍らで泣く少女の絵が1点。ラフなタッチで描かれた絵は、良く知られ劉生の画風とは異なるが、描かれた少女はなるほど、麗子を思わせる姿をしている。

 
 これは劉生が幼い娘・麗子と遊んでいた際に即興で描いたものだろうと、番組の鑑定士は説明。

「娘を可愛がり、数々の“麗子像”を残した劉生にふさわしいエピソードです。鳥山先生も、劉生と同じような気持ちで幼い我が子に描いてあげたのでしょう」(前出・漫画編集者)

 劉生の絵3点についた鑑定額は何と500万円。鳥山氏は現役バリバリだが、“走り描き”が残っていたら果たしてどんな金額がついただろうか。

(石見剣)

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