お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭が、6月7日の「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)で漫画「ドラゴンボール」について熱く語り、注目を集めている。
今や国民的人気漫画の「ドラゴンボール」だが、なんと若林はセル編の途中までしか読んでいなかったという。そこで最近になって最初から読み返したのだとか。読みきったことでいろいろと思うところがあったのだろう、今回の発言につながったようだ。
若林はいくつか私見を述べている。ヤムチャが戦わなくなった点が寂しくてたまらないこと、魔人ブウが子犬と仲良くなるシーンに涙したことなど、ドラゴンボール好きなら思わず納得してしまう意見ばかり。だが、魔人ブウ編が一番好きだという意見には、首をかしげる人も多い。
「魔人ブウ編が連載されていた当時、評判はいまひとつでした。それまでのバトル中心のお話から、心のふれあいを描くようになったため、『かったるい話』と言われました。また、ドラゴンボールの連載を続けるため、無理やり描かされている感があったことも理由です。ファンの中には『魔人ブウ編の前、セル編が終わった時点で連載を終わらせるべきだった』と評する人もいます」(漫画誌ライター)
だが、若林の意見に疑問を投げかける人がいるいっぽうで、この意見を評価するひともいる。
「不人気な魔人ブウ編ですが、最近になって見直されているんです。実は魔人ブウ編は作者の鳥山明先生が編集部の意見をほとんど採り入れず、好きに描いたパートなんですよ。そのため前作の『Dr.スランプ』や、ドラゴンボールの初期にテイストが似ています。ドラゴンボールファンではなく、鳥山明ファンの間では高く評価されているんです」(前出・漫画誌ライター)
若林もそんな鳥山明節に魅了された一人なのかもしれない。