1.5Lが445円!「エビアン」4割超の値上げに「水にそんな金出せない」悲鳴

 伊藤園は3月20日、フランスのレマン湖近くを取水地とするミネラルウォーター「エビアン」を6月1日出荷分から値上げすると発表した。輸入コストやエネルギー費、人件費、資材費が高騰していることが原因というが、1.5Lペットボトルが4割超値上げされることにネット上では驚きの声が相次いでいる。

「同社によると、これまで輸送や販売におけるオペレーションの効率化など企業努力で値上げを回避するために努めてきたといいますが、今後もコストの上昇を企業努力で吸収することは困難な状況にあるとして値上げを決めたとしています。値上げされるのは、220ml、330ml、500ml、750ml、1.5Lペットの5商品で、220mlは10円値上げの115円(以下税別)となりますが、1.5Lは135円値上げされて445円となり、実に値上げ率は43.5%にもなるのです」(社会部記者)

 エビアンは豊富なミネラル分を持つ硬水で、マグネシウムとカルシウムをバランスよく含んでいることから美容や健康にも効果があるとされ、硬水にしてはクセがなく口当たりがスッキリしていることから人気となっている。しかし、今回の値上げに対しては《さすがに水にそんなにお金を出せない》とネガティブな意見も少なくない。

「海外のミネラルウォーターは輸入コストの上昇をもろに受けてしまいますから、今回の値上げは致し方ないところだと思います。ただ、エビアンは比較的安価な硬水として人気でしたから、手が出しにくくなる人も多いでしょうね。日本ミネラルウォーター協会によると、2021年度の国産品の生産数量は過去最高を記録しており、一方で輸入量は減少傾向にあります。今後も輸入品は価格の高止まりが予想されているので、国産品への乗り換えが進むかもしれません」(経済ジャーナリスト)

 輸入ミネラルウォーターは苦戦が強いられそうだ。

(小林洋三)

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