銃撃から半年…永田町「安倍家消滅」の現在(2)森友問題で昭恵夫人を追及

「一番の注目の的は、洋子さんがかねてより後継に期待していた寛信氏の長男でした。しかし、長男ながら商社務めの父である寛信氏同様に政界にはまったく関心がなく、まるで洋子さんからの説得を避けるかのように昨年の国葬にも出席しませんでした。また、信夫氏の次男も同様に政治に関心がないということで、擁立に失敗しています」(政治部デスク)

 残る信夫氏の長男・信千世氏(31)こそ洋子さんの意中の人だと言われる。実際、洋子さんは自著の中でこう語っている。

〈信夫の息子の信千世は、いまテレビ局で仕事をしておりますが、わりあい政治家が好きなようです〉(「宿命」文藝春秋)

「信千世氏はフジテレビを退職した02年から防衛相である父信夫氏の秘書を務めていたので、血筋も経歴も条件は問題なし。将来的には父の地盤である山口2区に出馬するにしても今回の補選は4区で出た後に再び2区に戻るスライド案。さらに、選挙戦を盤石に戦うために、安倍家に養子入りし、歴代最長内閣総理の歴史を刻んだその子供として立候補するプランなども検討されたそうです」(官邸キャップ)

 昭和の妖怪・岸信介元総理の長女でもある洋子さんが、自身の3人目の子である信夫氏を子供に恵まれなかった本家の兄夫婦へ養子に出したことはあまりに有名なエピソードとして知られている。

 しかし、信夫氏の病状が急速に悪化したことでこのプランは吹き飛んだ。

「昨年12月には親子で洋子さんの元を訪ね、信夫氏を継ぎ2区から出馬する旨を告げたといいます」(官邸キャップ)

 2月3日、信夫氏は「病状悪化により職務を全うできない」と議員辞職。山口4区に続き山口2区でも安倍家不在による補選が行われることになったのだ。

 2月7日、間髪いれずに出馬宣言をした信千世氏だが、いきなりスタートダッシュに失敗。公式HPのプロフィールに岸信介、佐藤栄作、安倍晋三など歴代総理の名前が連なる輝かしき家系図を掲載したのだ。すると、SNS上に「政治を稼業と考えている」「親の七光りどころか家系の七光り」など猛批判を浴びることになったのだ。

「よっぽど自分が政界のサラブレッドだとアピールしたかったんでしょうが、今どきの世の中の風潮を読めていない感覚で鈍すぎる。その後、プロフィールから家系図を削除しているが、よく見ると男ばかりで女性が載っていません。これは女性蔑視とまでは言わないまでも、男権主義が顕著だと言える。一説では、森友問題で昭恵さんの責任を真っ先に糾弾したのがこの信千世氏だったと言われている。家系図には昭恵さんの名前を載せたくなかったのかもしれません」(政治部デスク)

 とはいえ、こうした血脈を喜んで応援するのも世襲政治家好きの日本の選挙の実態でもあるのだが‥‥。

週刊アサヒ芸能3月2日号掲載

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