長野県小谷村で1月29日に雪崩が発生。外国人グループが巻き込まれ、翌日の捜索で男性2名の死亡が確認され、そのうち1名はアメリカのプロスキーヤーで元世界選手権王者だったことが明らかになった。
死亡が確認される前、この事故を取り上げたのが、1月30日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」（テレビ朝日系）。スタジオではMCの羽鳥慎一アナウンサーが、コメンテーターの石原良純に「スキーのコース外のところを、不規則な状況のところを楽しむっていうスキーっていうことなんでしょうか」と話を振ると、石原は「雪崩注意報が出てるけど、スキー場は閉まらないんですよ。なんでかって言うと、そういうふうに雪崩が起こらないように管理してるわけですね」とゲレンデの安全性について説明。そのうえでこう語った。
「だから、『管理しきれない部分には入らないでください』って、ヒモが入ってて入らない。ていうことは、地元の人にとってみれば、もしかしたら、『この時期、そこに入れば雪崩が起こる』。僕らの知らないところで冬の山って雪崩を繰り返してるわけですよ。だからそこには行かないって先人の知恵や約束事がある」
さらに石原は登山ルートがある雪山登山とスキーのバックカントリーの違いを説明。「自由にゲレンデじゃないところを滑るのが楽しみではあるんだけども、こういう事故が起こってしまう。そうすると、こうやって朝からみんな捜索に駆り出される」と、地域への影響に言及した。
これに羽鳥アナはバックカントリーについて「でも、多くの方、やってるわけですよね？上級者の方は…」と尋ねた。石原は「残念ながらやってるけど、本当はやってはいけない…」と言ったところで羽鳥アナが「禁止なんですね？」と質問。石原は「禁止です。だって『入らないでください』って。なぜかって言ったら、『雪崩が起こりますよ』。雪の山に暮らしている人にとってみれば雪崩ってのは繰り返してるもんだから。当たり前なんですよ」と締めくくった。だが、この石原の発言がネット上で物議を醸している。
「山スキーとも呼ばれるバックカントリーが、あたかもルールを破ったかのように断言した石原さんに対して、《完全な事実誤認》との声があがっています。とある山スキー愛好家と見られる人物は、事故現場は禁止エリアではないと説明し、さらに禁止行為によって遭難したと報じられることで、遭難者や家族がバッシングにさらされることを懸念。同様の声は、他の愛好家からもあがっています。しかも亡くなったスキーヤーは観光PRのために来日していたことが判明。さすがに石原さんが言うような禁止行為があったとは思えません」（ネットライター）
もしそうであれば、雪山で命を落とした犠牲者がいたたまれない。
