前代未聞!英国営放送で「艶動画の音声」が流れる放送事故が発生

 テレビやネット番組の生放送には付き物の放送事故。だが、1月17日に英国の国営放送「BBC」では、ありえない放送事故が勃発したと現地で大きな話題となっている。

 それは日本のサッカー天皇杯に相当するカップ戦「FAカップ」の3回戦・ウォルバ—ハンプトン対リバプール戦での出来事。プレミアリーグ勢同士の対決で、一方は優勝候補のビッグクラブとあって国内でも注目されていたが、事故は試合前のスタジオでのトーク中に発生する。突然、艶動画のものと思われる女性の大きな嬌声が聞こえてきたのだ。

 ちなみに番組の進行役を務めていたのは、1986年W杯の得点王で「名古屋グランパス」でのプレー経験もある元イングランド代表のゲーリー・リネカー氏。現役時代、1枚もイエローカードを貰わなかった英国紳士も予期せぬ事態に大笑い。その後、中継先とのトークで「スタジオはちょっとうるさいですね」とジョーク交じりに話すも、のちに受けた地元メディアの取材に対して「あのまま放送を続けるのは大変だったよ(笑)」と語っている。

 なお、今回の放送事故についてBBCは謝罪。原因については「調査中」としていたが、地元の人気ユーチューバーが「あれは自分がやったこと」と動画で手口を暴露。今のところ、BBCからの発表はなく真相は不明だが、米国では音声ではなく映像が放送されるトラブルが過去に何度も起きている。

 最近だと21年にワシントン州のテレビ「KREM」で天気予報を放送中、画面内のワイプ(※小さな囲み)に約13秒間に渡って無修正のアダルト動画が流れている。他にも07年にはケーブルテレビ大手の「コムキャスト」、12年には衛星放送「ディッシュ・ネットワーク」でも同様の放送事故があったが、もっとも有名なのは09年のアメフト王者を決める「第43回スーパーボウル」でのこと。コムキャストの中継が突如切り替わり、30秒間にわたって無修正の卑猥映像が流れたのだ。

「これらの艶動画のほとんどは電波ジャックなどの外部からの不法アクセスが原因です。当然、違法行為ですけど、専門知識と機材さえあれば技術的にそこまで難しいものではありません」(テレビ制作会社代表)

 日本のテレビ局にとっても他人事ではないのだ。

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