NHK大河で放送事故!? “映ってはならないもの”は他番組でも…

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の3月13日放送分で発生した、合戦シーンに番組スタッフが映り込むという“放送事故”が波紋を広げている。

「NHKは複数の視聴者から“事故”の指摘を受けたようで、番組の公式ツイッターは18日夕方、スタッフの映り込みを謝罪し、19日の再放送では見事に修正して放送されました」(テレビ誌ライター)

 公式ツイッターの発言を受け、視聴者からは「え、全然気づかなかった。再放送でチェックしたいから修正しないで」「録画してたから見てみたけど、ほんの一瞬だよね。指摘した人の動体視力すごいな!」「確かにカメラマンが映り込んでる。平安時代にも戦場カメラマンいたのか(笑)」「マスク付けたスタッフいますね…確かに平安時代にはあってはいけないものだ」と、ネット上は大騒ぎに。

「映像を確認してみると、上総広常(佐藤浩市)が佐竹義政(平田広明)を討ち取り、源氏方と佐竹軍が戦乱になるシーンで、時間にして1秒に満たないほどですが、マスクをしたスタッフが3人ほど映り込んでいます。1名はかなり大きなレンズを付けたカメラを構えていますね。通常ドラマの撮影では、スタッフが映り込まないよう位置を確認して撮影していますし、仮に映ってしまっても編集でカットされるのですが、今回は編集スタッフが映り込みに気づかなかったのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 確かにスタッフの映り込み、特に時代設定上あり得ないものが映り込んでしまうのは大きなミスではあるが、ドラマでこうしたケースはさほど珍しいことではないようだ。

「NHKで放送中の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でも、ドラマの時代には発売されていない自動車が電車の車窓に映っていたことがあり、ちょっとした話題になっています。とはいえ、ネット上では今回の放送事故を批判するというよりも、むしろネタとして楽しんでいる視聴者が多く、09〜15年にかけてNHKで放送されていた『タイムスクープハンター』になぞらえて楽しんでいる人もいるようです」(ネット系ライター)

「タイムスクープハンター」は現代のジャーナリスト役を要潤が演じ、時空を越えて過去の歴史的な事件に潜入し、ニュースドキュメント風に伝えるという設定で人気だった歴史教養番組。今回映り込んでしまったスタッフは、この番組の“時空ジャーナリスト”なのではと、騒動を楽しんでいるネットユーザーが少なからずいたようだ。

 製作サイドから見れば、こうした放送事故はあってはならないことなのかも知れないが、アクシデントもネタとして楽しむほど、「鎌倉殿」の人気が高いということか。

(石見剣)

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