前代未聞!「乗車券」としても使える「名刺」とは?

 今年、ジャニーズ事務所の系列会社として発足したTOKIOのメンバー3人による株式会社TOKIO。彼らが配る名刺は自分たちが伐採した木から作った分厚い木製であることが話題になったが、こんな風に変わった名刺は貰った側も印象に残りやすい。

「トキ鉄」の愛称で親しまれている新潟県の第三セクター、えちごトキめき鉄道はこのほど乗車券としても使えるユニークな名刺を発売。表面は注文者の名前や肩書が入り一見普通の名刺のように思えるが、裏返せば同鉄道のきっぷになっており、これを使って乗車することができるという。

 ちなみに乗車券は日本海ひすいラインの直江津~市振(通常は大人片道1310円)、妙高はねうまラインの妙高高原~直江津(同900円)の2種類から選べる。ただし、名刺は印刷送料込みで100枚1万2000円~になっているため、1枚あたり120円。名刺としては相場よりも割高だが、鉄道のきっぷとしては正規運賃よりも大幅に安くなっている。

「名刺になっている表面にはトキ鉄の列車が描かれており、鉄道ファンにはたまらないデザインになっています。乗車券としても有効となれば貰った側も興味を持ちますし、会話もきっと弾むはずです」(鉄道ライター)

 仕事で名刺交換をしていれば、相手の顔や何を話したのか忘れてしまうことは多々ある。そのため最近では、名刺に社員の顔イラストを入れる企業もあり、ビジネスをするうえで名刺はかなり重要だ。

「鉄道好きでなくてもこの名刺なら貰った側にも喜ばれ、これをきっかけに旅行しようと思う方もいるでしょう。そうなれば沿線地域に与える経済効果も期待できます」(同)

 名刺乗車券の有効期間は22年3月31日までとなっており、各日とも午前10時~終電で利用可能。購入はYahoo!ショッピング内のえちごトキめき鉄道公式ショップのほか、同社への直接の申し込みでも対応している。

 鉄道ファンに限らず、渡した相手の記憶に残る名刺が欲しいという人にはオススメだ。

(高島昌俊)

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