「自衛艦や紙おむつが映り込み…」NHK大河、こんなにあった時代劇放送事故!

 舞台となる時代背景に沿った建物などのセットや衣装が欠かせない時代劇。だが、時としてその時代には存在しないモノが映り込む「時代劇放送事故」もたびたび報告されている。

 現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も例外ではない。5月8日放送の第18話「壇ノ浦で舞った男」に合わせて公式ホームページにアップされた「北条義時役・小栗旬さんインタビュー<後編>」では、壇ノ浦の戦いがあった12世紀後半には絶対にありえない「船」が映り込んでいたのだ。

「甲冑姿の小栗が砂浜に座っているカットが掲載されていましたが、その沖合に浮かんでいたのが機雷などの処理や水中探査を行う海上自衛隊の水中処分母船と思われる艦艇。ネット上ではさっそく《ここからまさかのファンタジー展開?》《戦国自衛隊ならぬ源平自衛隊》などとイジられていましたね」(テレビ誌編集者)

 その後、NHKは編集ミスを認めて問題の画像を修正。放送では自衛艦の映り込みはなかった。

 また、第10話「根拠なき自信」の戦のシーンでは、カメラを持つマスク姿の男性が「出演」。再放送版では修正されていたが、これにも《戦場カメラマンってこの時代からいたのか》などのツッコミコメントが多く寄せられたものだった。

 ところが、同様のトラブルは今回に限った話ではないのだ。

「同じ三谷幸喜脚本の『真田丸』(16年)の30話では紙オムツをした赤ん坊が登場し、『麒麟が来る』(20年)の第8話でもトラックの轍の付いた道が映っています」(前出・テレビ誌編集者)

 それでも昔の時代劇に比べると、この手のミスは激減しているという。

「かつては映像もテープだったのでチェックにも時間がかかりました。また、画質も今ほど鮮明ではなく、気づかずに放送することも多かったんです。ネットのない時代なので騒がれることもありませんでした」(前出・テレビ誌編集者)

「秀吉」(96年)では初回から秀吉演じる竹中直人の「イチモツ」が見えてしまうという珍事が発生している。もっとも、これは「その時代にはありえないモノ」というわけではないが…。

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