本邦初!? 巨人・浅野翔吾がトライする「変則スイッチヒッター」とは

 巨人・新人自主トレで圧倒的な存在感を見せつけているのが浅野翔吾外野手(高松商)だ。

「キャッチボールからして違います。ドラフト2位の萩尾匡也(慶大)と組むことが多いんですが、その萩尾が届かない距離を、浅野は一直線の速いボールで平然と投げ続けています」(取材記者)

 室内練習場に移動してからの打撃練習でもそうだ。スピード感のある力強いスイングで快音を響かせていたが、浅野の打撃で周囲がちょっと騒がしくなってきた。

「左足を挙げない『摺り足打法』の練習を開始しました。また、左打席でバットを振る割合も増えてきたようで…」(球界関係者)

 高校時代、浅野は「右投げ両打ち」と紹介されていた。
 
「身体のバランスを整えるため、左でもスイングするのが彼のルーティーンなのです」(前出・取材記者)
 
 だが、どうやら単なる“調整の一環”ではないようだ。浅野が左打ちに切り替えると、巨人のスタッフがスマホを取り出し、熱心に撮影している。「映像資料」として今後の育成プランに役立てるのかと思われたが、

「実戦で打たせてみようか?」

 という声も出始めたそうだ。

 昨夏の香川県大会、丸亀高校との試合でのことだ。浅野は左打席に立っている。浅野が打席に向かおうとしたとき、丸亀高校はアンダースローの救援投手を送った。ネクストバッターズサークルでは「右」で素振りをした浅野だが、投手交代を受けて「左打席」に切り替えている。結果はライトフライだったが、右中間の深いところまで飛んで行き、フェンスまで「あとちょっと」だった。

 高校通算68本塁打のうち6本が左打席から放たれたものだが、こんな情報も聞かれた。

「浅野の在籍した高松商は公立校です。コロナ禍で対外試合が通常の半分になりました。活動自粛の期間がなかったら、左打席でも20本以上のホームランが出ていたのでは」(地元関係者)

「打たせてみようか」の声が出るのは、左打席でも鋭いスイングができているからだ。

「浅野が試合で左打席に立つのは、技巧派や緩いボールを投げるピッチャーと対戦するときです。一般的に、スイッチヒッターは対右投手のときに左打席に立ちます。浅野は独特ですね」(前出・地元関係者)

 右打席で摺り足打法に変えたのは、プロ投手の速球に振り遅れないため。技巧派対策として左打席も本格的にやっていくのか、原辰徳監督は実戦テストするつもりでいるそうだ。

(飯山満/スポーツライター)

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